全日本教職員組合・教組共闘中国ブロックキャラバンと鳥取県ゆきとどいた教育をすすめる会(市谷尚三会長)は9月6日、鳥取県と県教育委員会に高校生・青年の就修学・進路の保障を求める要請書を手渡し懇談しました。
日高教の坂本次男副委員長、山口県高教組の藤永佳久委員長、市谷会長、新婦人鳥取県本部の山内淳子会長ら9人が参加し、日本共産党の市谷知子、錦織陽子の両県議、谷口美佐子八頭町議が同席しました。県側は、県教委の山本仁志次長らが応対しました。
坂本氏らは、特定扶養控除の廃止で16歳以上23歳未満の青少年のいる家庭が増税になり、負担が増えていることを考慮して、奨学金の返還猶予や免除をするために県として国の高校生修学支援基金を活用するよう求めました。
また、教材費などの全額公費負担、就職難打開のために国に法整備を求め、県独自でも支援制度をつくること、県立保育専門学校を存続させることなどを求めました。
9月定例鳥取市議会で18日、日本共産党の伊藤幾子議員が庁舎整備問題で一般質問し、竹内功市長に市が責任をもって庁舎の耐震改修・一部増築をすすめるよう求めました。
5月20日の住民投票の結果を受け、竹内市長は本庁舎の移転新築を断念し、「民意に基づいて耐震改修等の庁舎整備を早急に進めることが必要」との認識を示しました。
伊藤議員は「市民は当然市がやるものだと思った」が、市長は耐震改修・一部増築案を提示した議会に責任を転嫁し、具体的な事業内容を議会としてまとめるよう要求。議会は共産党を除く多数で市長の言い分を了承し、市民は「わけがわからない」と疑問を抱いていると指摘しました。
共産党市議団は、耐震改修等の計画づくりを市が執行機関として行うべきだと主張してきたとのべました。
さらに、庁舎耐震改修等特別委員会で「議会がハコモノに予算枠をはめて住民投票にかけるということは本来ありえない」「本来、議会というのは契約できない」との意見が出たが、議会はハコモノ(耐震改修・一部増築案)の予算枠の検証を656万円で設計コンサルに委託したと批判しました。
竹内市長は、計画づくりは議会の責任、事業は前進していると強弁しました。
9月定例鳥取市議会で14日、日本共産党の田中文子議員が一般質問をおこない、竹内功市長は、島根原発再稼働は鳥取市の意向を踏まえてほしいとのべました。
田中議員は、原発でひとたび重大事故が起きれば、広範囲の地域に壊滅的被害をもたらすとして、島根原発について竹内市長の認識をただし、再稼働に反対するよう求めました。
竹内市長は「島根原発で大規模事故が起これば、本市まで100㌔余りで影響は免れない」として、放射性物質の飛散・汚染による農林水産業、観光、健康への影響を懸念しました。
島根原発の再稼働について、福島原発事故の原因の徹底究明と新しい安全基準、原発依存から脱却する国のエネルギー政策転換の道筋、事故時の現実的な避難行動計画の作成が条件で、条件が整わない前の再稼働は容認できないとして、再稼働に際して本市の意見も反映できるよう県の原子力安全協定の改定を強く望むと答えました。
田中議員は、自然・再生可能エネルギーの開発・普及、太陽光発電の相談窓口の開設、中山間地対策として耕作放棄地の活用、〝水車の里〟と観光など提案。市側は調査・研究したいと答えました。
県労連は9月30日、倉吉市で第25回定期大会を開きました。
田中暁議長は、あいさつで安倍晋三自民党総裁が教育基本法改悪、憲法「改正」手続き法制定、構造改革路線で貧困と格差を広げたことを示し、日本維新の会と連携しての憲法改悪、国民生活への総攻撃に反撃する体制の強化を強調しました。
全労連の盛本達也常任幹事、日本共産党の塚田なるゆき東・中部地区委員長が来賓あいさつしました。
盛本氏は、国民生活攻撃の構造改革路線に対抗する「安全・安心社会をめざす大運動」、原発再稼働反対、オスプレイ配備反対の運動を呼びかけました。
塚田氏は、消費税が3%から5%に上がったとき、国民の暮らしと経済に大打撃を与え、税収が14兆円も減った事実を示し、増税阻止を呼びかけ、内部留保266兆円の大企業に社会的責任を果たせさせ、雇用問題解決をと訴えました。
食品関連の職場で働く労働者は、機構のリストラに伴う退職で有給の買い取り、30日分の賃金、功労金などを勝ち取ったこと、使用者側が労働組合を無視して就業規則を変え評価制度を導入し、月に5万円も給与が下がり、就業規則改定撤回闘争をしていることなどを報告しました。
田中議長が再選され、事務局長に植谷和則氏が選ばれました。近藤衆平氏は退任しました。
鳥取市と米子市で9月28日、原発反対金曜日行動が取り組まれました。
JR鳥取駅北口では11人が即時原発ゼロを訴え、福島の人々に連帯して「ふるさ」を合唱しました。「再稼働反対」などと唱和しながら、駅前商店街をパレードしました。
米子市の脱原発デモには約30人が参加。中国電力米子営業所前で「電気は足りています。島根原発を再稼働するな。3号機も動かすな」と訴えました。日本共産党の福住ひでゆき衆院鳥取2区候補も参加しました。
21日は、鳥取市は15人が参加。脱原発を訴える歌手の映像をモニターに映しながら、即時原発ゼロを訴えました。
米子市の脱原発デモは約30人が参加。「政府はただちに原発ゼロをめざせ」「中国電力は島根原発3号機の完成も、上関原発の建設も中止せよ」と訴えました。福住氏も参加しました。
平和で暮らしよい境港をつくる会(境港革新懇)は9月28日、中国電力島根支社(松江市)を訪れて、2838人分の署名を添えて、中電に島根原発の再稼働中止・廃炉と3号機の建設中止、自然エネルギーへの根本的転換を申し入れました。
松尾好行代表世話人(日本共産党境港市議)ら10人が参加。島根原子力本部・地域共生部の武田成司部長らが応対しました。
長尾達也事務局長は、①境港市は島根原発から20㌔と近く、市民は一日も早い廃炉を求めている②〝安全神話〟は通用せず、いったん事故が起きれば長期にわたり住民を苦しめる③直近に宍道断層などの活断層がある④30㌔圏内に松江市など3市があり46万人が住んでいる―として、住民の安全を第一に考え原発からの撤退を決断するよう求めました。
武田部長は「福島原発事故の原因がはっきりせず、対策をやって絶対だいじょうぶ、事故はゼロといえない。使用済み核燃料は、トイレなきマンションといわれているが、原子力なしで電力の安定供給はできず、動かさざるをえない」と原発存続に固執しました。
「町民の声を届ける南部町住民の会」(足羽昇代表)は2日、南部町長選(9日告示、14日投票)に日本共産党元県議の大谷輝子氏(76)を擁立すると発表しました。
大谷氏は「いまの南部町政は上からの押しつけで民主主義が欠けており、住民のための政治がなされていない」として、住民の声が通る町政にしたいと決意を語りました。
町長選には現職の坂本昭文氏(63)=2期=が立候補を表明しています。
【大谷氏の略歴】西伯郡旧岸本町生まれ、76歳。米子東高卒。中学校事務、建設会社事務、看板店自営、新日本婦人の会県本部事務局長を経て、1979年から米子市議を4期、99年から鳥取県議を1期務める。現在、党西部地区委員。
南部町議選(定数14)は10月9日告示、14日投票でたたかわれます。日本共産党は、亀尾共三氏(70)=現=、植田均氏(58)=現=、真壁容子(58)=元=が現有3議席の確保をめざします。雑賀敏之議員(64)は、勇退します。
党議員団は、保育料の軽減を議会で繰り返し要求し、平均2割の引き下げが実現。小学校(校舎・体育館)の耐震工事が先送りされようとしたとき、急浮上した道路改修計画を追及し、耐震工事が実施されることになりました。また、「農地・水・環境保全向上対策」による作業で労務費が出せるように改善させました。
南部町では、税金22億円をかけた町の特別養護老人ホーム「ゆうらく」を、実質6億円で社会福祉法人「伯耆の国」に譲渡することに町民の批判が起きています。また、区長協議会と公民館を廃止して7つの地域振興区に再編し、5年間で人件費に3億円の税金をつぎ込み、住民の自主的活動を阻害し、町施設の管理など行政の肩代わりをさせていることに町民の根強い不満があります。
党議員団は、アンケートで「暮らしが苦しくなった」78%などを受け、①引き上げられた国保税・介護保険料・水道料金など公共料金引き下げ②解同補助金や固定資産税減免の廃止、関連施設の適正化③地域振興区を廃止し集落単位の活動の復活と支援④農機具補助制度の新設、特産品と後継者の育成⑤保育料軽減など子育て支援―の政策を訴えています。
米子市の教育会館「よなご荘」で9月23日、第49回「しんぶん赤旗」全国囲碁・将棋大会鳥取県西部地区大会が開かれました。
結果は以下の通り。
囲碁の部A級
第1位 阿部正行氏(境港市)
第2位 坂口猛虎氏(米子市)
第3位 新田雅氏(米子市)
囲碁B級
第1位 矢野博之氏(米子市)
第2位 遠藤勉氏(米子市)
第3位 井上正氏(米子市)
将棋の部A級
第1位 近藤裕氏(米子市)
第2位 興津信之氏(米子市)
第3位 朴木(ほうのき)憲史氏(米子市)
憲法改悪反対県共同センターは9月26日に八頭町長、27日に若桜町長と三朝町長に「オスプレイ配備及び低空飛行訓練反対への共同行動」を申し入れました。
若桜町の小林昌司町長は、オスプレイ配備・低空飛行について「危険性のあるものはノ―と言わざるを得ない」とのべ、反対の姿勢を明らかにしました。
県安保破棄実行委員会の松本芳彬事務局長が、東アジアの米国の同盟国のうちオスプレイが配備されるのは日本だけだと指摘。「県内でも若桜町は低空飛行訓練が多く、岩国基地への米艦載機移転、オスプレイの分遣隊配備で、よりいっそう危険になる」とのべました。
小林町長は「現行の低空飛行でも危険性を感じている。オスプレイは、操作も複雑で安全性に問題があるが、相談もなくどんどんすすめられている」とし、県市町村会でも全国的な動きを視野に相談したいと話しました。
日本共産党の塚田なるゆき東・中部地区委員長、中尾理明町議が同席しました。
同センターは、三朝町の吉田秀光町長にも同様に申入れました。岩永なおゆき党県書記長が同席しました。
両町で絶滅危惧種のイヌワシ(若桜町)やクマタカ(三朝町)も話題になりました。
吉田町長は、世界遺産登録をめざす三徳山の投入堂は岩の上にあり、オスプレイの起こす風が心配だと話しました。
また、小林町長は、鹿の杉などへの食害について「鹿は1年で成獣になり、年に20%ずつ増え、5年で倍になる。このままでは中・西部にも生息域が広がる」と懸念し、猟による個体数の整理を訴え、八頭町と共同の解体処理施設をつくる計画を紹介しました。
同センター26日、八頭町の平木誠町長に申し入れ、日本共産党の塚田なるゆき地区委員長、川西聡、谷口美佐子両町議が同席しました。
松本芳彬氏が、オスプレイについて①安全性や事故原因についての十分な説明②飛行訓練の具体的内容、周辺住民への影響等の詳細な説明③関係自治体の意向の尊重―を政府に求める共同の取り組みを要請しました。
平木町長は「関心のある問題だ。高度は150㍍でも低すぎる。(低空飛行訓練ルートの)他の町の考えも聞いてみたい」と答えました。
3町長とも連携する考えを示しました。
9月定例鳥取県議会で4日、日本共産党の錦織陽子議員が、原発、領土、若い建設技術者育成などについて一般質問しました。
錦織議員は、即時原発ゼロを政治決断し、自然・再生エネルギーの普及に尽力し、島根原発は廃炉・建設中止にすべきだとして知事の所見を求めました。
平井伸治知事は、「エネルギー政策を抜本的に見直す時期にきたが、革新的エネルギー・環境戦略(2030年代に原発稼働ゼロ)が閣議決定されず曖昧になった」と明言を避けつつ、30㌔圏内が原子力安全対策の重点地域になったことを受け、「米子・境港市と協議をしたうえで、中国電力に原子力安全協定の改定を申し入れたい」と答えました。
錦織議員は、尖閣問題について「領土問題は存在しない」という日本政府の姿勢を改め、領有の正当性を堂々と説くべきではないかと知事の所見を求めました。
平井伸治知事は、政府には国民的議論で国論を一致させ、毅然とした態度で交渉して平和的に解決をしてほしいとのべました。
錦織議員は、若い建設技術者の育成について農・漁業の新規就業者支援並みの支援制度(新規就農者に月額で1年目13万円、2年目~5年目5万8千円を助成。漁業研修者に月額15万円を最大36カ月貸与し、就業5年で2分の1免除、就業13年で全額免除)を求めました。知事は「若手を就業させていくために経営基盤が大事。各業界の方と意見交換をして新規雇用について十分意見を聞き、実効性ある対応をしていきたい」とのべました。
錦織議員は、産廃処分場建設に反対する全世帯署名を添えて地元2自治会が、白紙撤回を県に申し入れたことについて、「地元合意がなく、産廃の排出量が減っている状態で県が産廃処分場を整備するべきではない」と反対しました。
中山貴雄生活環境部長は、産廃処分場は産業振興のため必要で、安全・安心を確保して地元同意を得たいと答えました。
平井知事は、TPP参加とその地ならしとして米国がすすめる牛肉輸入の規制緩和(BSE検査を21カ月齢以上から31カ月齢以上にする)への政府対応については、慎重姿勢を求めるにとどめました。
9月定例鳥取県議会で4日、日本共産党の市谷知子議員は、オスプレイ配備、日立金属・三洋のリストラ、国立鳥取医療センター精神科開放病棟閉鎖、東部広域行政管理組合の可燃物処理施設建設、県立保育専門学院存続、いじめの問題について一般質問しました。
平井伸治知事は、安保条約の現状について「オスプレイの一件を見ていても、あまりにも一方的な交渉はよろしくない。安全性が確認されておらず、説明責任が果たされていない。市街地上空でモードチェンジし、飛行制限も(破っている)実績がある。政府はきちんと米側にものを言って交渉すべきだ」と答え、オスプレイについて県民の安全第一に政府に要請活動をしたいと話しました。また、安保条約廃棄についてはパワーバランスが崩れ、領土問題など円滑に外交交渉ができるのかという課題もあり、国民的議論が必要としました。
医療センター病床削減については、アフタフォローなしに強制的に追い出すのはやめるよう要請し、センターも承諾していると答えました。
可燃物処理施設の環境影響評価は、知事が希少野生動植物、河原工業団地の環境への影響も考慮するよう意見を付しており、事業者をただす場合もある、住民意見は受け付けると答えました。
県立保育専門学院は、鳥取短期大学に一本化する方向で検討するが、パブリックコメントで県民の意見を聞くと答えました。
市谷議員は、日立金属、三洋のリストラについて雇用確保を求め、三洋は200人程度しか雇用しないと聞いているがどうかとただしました。
商工労働部長は、日立金属について、いったん事業縮小するが生産プロセスの開発拠点として残したいと回答したので、再生プログラムの作成をお願いしていると答えました。三洋について雇用状況は聞いていないとして、来年1月から100%子会社のテガに移行するが、方向性が出た段階で事業再編の中身について聞きたいと話しました。
「響け平和の歌声」第3回平和コンサートが9月30日、倉吉市で開かれ約60人が参加しました。
呼びかけたのは倉吉市を拠点に活動する「9条バンド」。三谷正樹代表は、憲法九条を守り世界に広めるために命名し、毎年コンサートを開いていると話しました。
出演したのは、ほかに真宗大谷派僧侶の鈴木君代さん、大山町のフォークグループ「ペンペン草」です。
鈴木さんは、憲法9条や25条に曲を付けて歌い、オリジナル曲の「兵戈無用(ひょうがむよう)」では「武器も兵隊もいらない」「原発もオスプレイもいらない」と歌いました。
さらに、被爆者の手記を朗読し、原発と福島のこと、沖縄戦や基地反対闘争のことにふれ、「一本の鉛筆」、「イマジン」(忌野清志郎訳)などを歌いました。
岡山市から参加した男性(66)は、9月25日を9条と25条の記念日にと訴えました。
南部町で町長選と町議選(定数14)が9日告示さ、14日投票でたたかわれています。
「町民の声を届ける南部町住民の会」(足羽昇代表)は、町長選に日本共産党元県議の大谷輝子氏(76)を擁立しました。
日本共産党は、かめお共三氏(70)=現=、植田ひとし氏(58)=現=、まかべ容子氏(58)=元=が立候補し、現有3議席の確保をめざしています。1人オーバーの激戦です。
大谷氏は「上からの押しつけをやめさせ、町民のための町政実現」をめざし、基本政策に①町長報酬の50%カット、町民負担の軽減②公平・公正な職員採用③行政の仕事を住民に負わせる地域振興区制度の廃止④税金22億円をかけた町の特別養護老人ホーム「ゆうらく」土地の買い戻し―などを訴え、現職の坂本昭文氏(63)=2期=と対決。
町議候補は、①国保税や水道料、介護保険料値上げなどで町が貯めた基金26億円、町が設立した社会福祉法人「伯耆の国」の貯め込んだ3億円。このお金を使って国保税・介護保険料の引き下げや減免を実現②地域振興区をやめ、集落単位の活動や公民館活動の充実③固定資産税の減免など年に3千万円近い同和事業の廃止④即時原発ゼロ、消費税増税中止―などの政策を訴え、選挙戦をたたかっています。
鳥取市議会で9月14日、日本共産党の角谷敏男議員が社会保障制度改革推進法と消費税増税法などで一般質問し、竹内功市長は増税分を公共事業に使用するのは国民の合意がむずかしいと答弁しました。
角谷議員は、消費税増税法の附則条項で増税の一部を公共事業に充てるとしていることと、社会保障の考え方について市長をただしました。
竹内市長は、消費税法附則第18条2項で景気、雇用低迷、所得の減少を考慮し、増税分を社会保障とともに成長戦略分野、防災などに配分し、景気刺激効果をねらうことは政府の政策として理解できないこともないが、増税について国民的合意を得るためには、社会保障に使途を限定する方が理解を得られ、制度として成立すると答えました。
さらに社会保障の考え方について、「自助、自立を基本として相互補助、共助で補完し、対応できない場合に公助で生活保障する。医療、介護保険も相互扶助の考え方だ」とのべました。
角谷議員は、消費税増税分を大型公共事業にというのは国民を愚弄するもの、社会保障は生存権保障が基本で、公助が基本だと強調しました。
鳥取の雇用と地域経済を守る連絡会は3日、日立金属鳥取工場前で〝労働者の雇用守ろう〟と呼びかけるビラを配り宣伝しました。
日立金属は、鳥取工場での生産(携帯電話部品など)を来年3月末までに中国やタイなどの海外工場に移管する方針を発表し、約400人の従業員の雇用が危ぶまれています。
連絡会は、日立金属の利益剰余金が1892億円、今年4~6月期の純利益が72億円であることを示し、会社の都合(競争力強化や生産の効率化)で国内事業を縮小し、「グループ内配転」などで労働者を切り捨てるやり方をやめさせ、生活と雇用を守ろうと訴えました。
配転強要・退職強要をはね返す4ケ条①「ここに残る」の意思表示②「これ以上の説得、面談」を断る③「応じなければ仕事はない」は法違反で労基署か弁護士に相談④「会社も大変」だが「私の生活も大変」―を紹介し、アンケートへの協力を呼びかけました。
また、鳥取市では、三洋電機CEビジネスユニットが三洋電機100%子会社のテガ三洋工業に来年1月に事業譲渡。関係者からも公称400人の従業員が200人程度になり、テガの経営も不安だという声が出されています。
鳥取市と米子市で5日、脱原発金曜日行動が取り組まれました。
鳥取市のJR鳥取駅北口では13人がペンライトを掲げ、「官邸前行動」の映像をモニターに映しながら即時原発ゼロを訴えました。「原発いらない」「子どもを守ろう」などと唱和し、駅前商店街をパレードしました。
米子市の脱原発デモには25人が参加し、手作りのちょうちんを掲げ、太鼓を鳴らしながら行進。原発反対を電飾でアピールする人もいました。中国電力米子営業所前で「島根原発3号機の建設やめよ」と訴えました。
鳥取市革新懇は9月29日、鳥取市で「島根原発の廃炉・原発ゼロをめざそう」講演会を開き、50人が参加しました。
高野孝治弁護士氏が講演し、原発の危険性と管理のずさんさを告発しました。
高野氏は、各国の研究機関や日本の文科省の福島原発事故による放射能汚染の広がりを映像で示し、チェルノブイリ原発事故の「避難の権利区域」(毎時0・23マイクロシーベルト)に相当する地域が東日本に広がっていることを示しました。
アメリカの疫学調査(1950年~89年)で乳がんの死亡率が2倍になった原因の調査で、原発から100マイル(160㌔)圏内で増加していたこと、日本では1950年の5倍になっていることを紹介し、「通常運転でも放射性物質が漏れている」と指摘しました。
島根原発の点検漏れで原子力安全・保安院が最低レベルの1評価を中国電力につけたことを報告。「津波対策だけでは不十分で、震動に対する対策がない」と批判しました。
高野氏は、原発即時廃炉を求める理由に①日本海側の原発事故の深刻さ②地震対策がない③使用済み核燃料の持って行き場がなく、処理に10万年以上かかる―をあげました。
治安維持法国家賠償要求同盟鳥取県東部支部は6日、第13回支部総会を開き、「原発ゼロをめざす島根の会」共同代表の渡部節雄氏が講演しました。31人が参加しました。
渡部氏は、公開された東電テレビ会議について、東電本店が海水注入をためらう様子や、1号機が爆発、2号機3号機も電源喪失し、自動車のバッテリーを調達しようにもお金がない、店が閉まっているなど、あたふたするなかで3号機が爆発した様子を紹介。「何の準備もない。しろうとの集団」と批判しました。
島根原発について、①1号機は運転38年の老朽原発で地震に弱いマークⅠ型、2号機は炉心シュラウドや配管のひび割れなど事故多発、3号機は出力137万㌔㍗の最大級の原発で格納容器が建屋と一体の鉄筋コンクリート製―など深刻な問題を抱えている②原発の直近に活断層③人口密集地に立地④地震との重複事故・過酷事故を前提としない防災・避難計画⑤原子力安全・保安院が最低評価を下したずさんな管理―をあげ、「自民党政権誕生に期待し上関原発もあきらめない、中国電力の無反省な高圧的な態度は、重大事故につながる」と警告しました。
総会は、田江裕氏を支部長に再選。日本共産党の塚田なるゆき東・中部地区委員長が来賓あいさつしました。
鳥取市と米子市で12日、脱原発金曜日行動が取り組まれました。
鳥取市のJR鳥取駅北口では12人が参加し、脱原発を訴える著名人の映像をモニターに映しながら即時原発ゼロを訴えました。「原発は廃止しよう」などと唱和し、駅前商店街をパレードしました。
米子市の脱原発デモには15人が参加し、青谷和紙で作った行燈ちょうちんを掲げて行進。中国電力米子営業所前で「島根原発はただちに廃炉にせよ」と訴えました。
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟鳥取支部女性部は14日、国賠同盟中央本部顧問の四津谷伸子さんとケイ・シュガーさんを招いて女性部発足10周年のつどいを開き、約60人が参加しました。
四津谷さんは、治安維持法犠牲者の父母、近藤一男、糸子夫妻について語り、再び戦争の時代に戻してはならないと訴えました。
一男さんは、立命館大学で糸子さんと学生結婚。消費組合運動に従事し、1931年に京都太秦警察署に留置されました。四津谷さんを懐妊していた糸子さんは、「近藤を返さないならここで産む」と言い張り、一男さんを取り戻したそうです。
一男さんは、40年8月にも検挙され、治安維持法違反で懲役4年執行猶予3年の刑を受けました。
糸子さんも、メーデーにかかわったという理由で勝目テルとともに両国署に留置されましたが、2歳になる前の四津谷さんをおぶっていたため、短期間の拘留で釈放されました。四津谷さんは「最年少の犠牲者になった」と話しました。
四津谷さんは、兄の哲哉さんについても語りました。哲哉さんは、20歳で入営した広島で被爆。一男、糸子夫妻と妻の看護で一命を取り留め、59歳まで生き肝臓がんのため亡くなりました。妻が連れて来た赤ちゃんは、2カ月立たないうちに亡くなったそうです。
ケイ・シュガーさんは、ミニコンサートで「多喜二へのレクイエム」を歌って、「♪あなたが命をかけ守ろうとしたもの/いま私たちがこの手で守り抜きたい」と宣誓。参加者は再び暗黒の時代にさせてはならないと誓い合いました。
ケイ・シュガーさんは、ほかにベトナムのグエン・ドクさん作詩の歌「母へ」、アフガニスタンでミサイルに両親を奪われて3歳で時を止めた少年に捧げる「ミシェルへの誓い」、地域労組おおさかテーマソングの「ひとりひとりがHERO」などを熱唱しました。
鳥取県議会は議会最終日の12日、原発の所在都道府県並の安全協定を県と中国電力に求める決議(議員提案)を全会一致で可決しました。
日本共産党県議団は、昨年12月、鳥取県と米子、境港両市が中国電力と島根原発にかかわる安全協定を締結する際に、「立ち入り調査」や「原子炉増設時の事前了解」などの立地自治体並の権限がなく、原発再稼働の歯止めにならず、逆に再稼働の地ならしとして利用される危険があると問題点を指摘。錦織陽子県議は、9月定例議会で平井伸治知事に対して一般質問で、立地自治体並の権限をもった協定に改定するようただし、平井知事が米子、境港両市と協議して中電に改定を申し入れるとの意向を示しました。
決議は、国が原発周辺の概ね30㌔を緊急防護措置区域(UPZ)に指定し、原子力災害対策特別措置法と同法施行令改正で、30㌔圏内の都道府県に立ち入り検査の権限、原子力事業者からの防災業務計画の協議が入れられたことを受け、県が安全協定19条「国の原子力防災対策見直しのほか改定すべき事由が生じたとき」に基づいて改定を申し出ること、中電が誠意をもって応じることを強く求めています。
鳥取の雇用と地域経済を守る連絡会は12日、「大企業のリストラから雇用と地域経済をどう守るのか」をテーマに学習交流会を開きました。
県の岡村整諮商工労働部長があいさつし、全労連の斎藤寛生組織局長が講演しました。
斎藤氏は、電機大手が巨額の設備投資で一時的成功を収めた(エルピーダメモリのDRAM、シャープの液晶テレビ)が、マーケティングとニーズにあった製品開発を怠ったため、韓国勢も含めた低価格競争、深刻な円高が拍車をかけ行き詰まったと指摘。「製品の企画力、汎用化の崩壊という経営の失敗を労働者・技術者に転嫁し、リストラをする。労働者をモノ扱いするやり方は、電機産業自体を崩壊させる」と強調し、リストラの当事者を中心に雇用を守る運動を強めようと呼びかけました。
岡村部長は、産業の再生・新生のために、ものづくりの基本である熟練工・技術者の育成に力を入れることの重要性を強調。〝豊かさの実感〟をキーワードに地域のニーズを探り、新しい産業を興す取り組みについてのべました。
参加者は、雇用を守るたたかいとともに、大企業に頼らない地域循環型経済への展望を語り合いました。
日南町議会はこのほど、「オスプレイの配備と低空飛行訓練の中止を求める」意見書を全会一致で可決しました。県内では、若桜町に次いで2例目です。
日本共産党の久代安敏議員は、9月定例会でオスプレイ配備について増原聡町長の姿勢をただしました。増原町長は「低空飛行は問題がある。オスプレイはなおさらだ」と答えていました。
意見書は議会最終日の1日、久代議員が提案。「米議会で主任分析官がオートローテーション機能に欠陥がある、米連邦航空局の安全基準を満たしていないと証言」「国民の生命と安全を守るためにも、その飛行は許されるものではありません」として、「オスプレイの低空飛行訓練は、行わないこと」―などを政府と国会に強く要望しています。
米子市淀江町小波に産廃最終処分場の建設が計画されている問題で14日、地元住民らで組織する「産廃問題を考える会」(世話人=松本正孝・山根一典)は学習会を開き、約50人が参加しました。
処分場は、県環境管理事業センターが事業提携し、環境プラント工業が事業主体として建設・運営。建設予定地周辺の6自治会のうち、上泉と下泉の2自治体が全戸署名を添えて県に建設計画の白紙撤回を求める要望書を提出しています。
鳥取市小沢見での産廃処分場建設に反対した「産業廃棄物・ゴミ問題を考える会」事務局の美甘頼昭氏と小沢見集落の引地勘治氏が、処分場計画を断念(02年11月)させた3年にわたる取り組みについて報告しました。
美甘氏らは、地域の環境汚染や自然破壊はさせないとの強い思いで、県やセンターに申入れ、学習や宣伝、署名活動に取り組んだこと、立て看板の設置や「風船飛ばし」でダイオキシン被害などの広がりを調査をしたことなどを報告しました。
参加者から「何も知らされていない」「子どもや孫たちのために建設を許すことはできない」という怒りの声や、「いっしょにがんばりたい」「勉強しなければ」などの積極的な意見が出ました。
鳥取県平和委員会と県西部地区憲法改悪反対共同センターは6日、オスプレイ問題で学習会を開き、30人が参加しました。
日本平和委員会の岩月康範事務局次長が、「オスプレイと鳥取の空―そして美保は」と題して講演しました。
岩月氏は冒頭、沖縄県の東村高江の住民らが、ベトナム戦争時にベトナム兵に扮するよう強要されて、米海兵隊の標的にされ「ベトナム村」と呼ばれたこと、今度のオスプレイ配備・低空飛行でも民家や住民を敵に見立てて訓練がされることを告発しました。
オスプレイの構造的欠陥について、①オートローテーション(自動回転)能力がない②揚力と下降速度が同じになり浮力を失う渦輪状態に陥りやすい③機体の揺れが操縦桿を握るパイロットを揺らし揺れが増幅する④震動で機体に大きな負荷がかかる⑤乱気流で制御不能になりやすい⑥吹き下ろしが非常に強い―を指摘しました。
さらに、原発事故につながる危険を警告。1988年6月、米軍CH53Dヘリが、伊方原発(愛媛県)の真上の山に衝突し、バウンドして向こう側に墜落、7人が死亡した事件を紹介しました。
鳥取の自衛隊美保基地は、全国に先駆けてC2輸送機が配備され、日米共同作戦で使用されるうえ、ブラウンルートに近いため、緊急時に飛来する可能性があり、原発事故の危険もあると強調し、低空飛行訓練中止の運動を広げようと呼びかけました。
南部町の町長選と町議選(定数14、立候補15人)が14日、投・開票され、日本共産党のかめお共三氏(70)=現=、植田ひとし氏(58)=現=、まかべ容子氏(58)=元=の3氏が当選し現有議席を維持しました。
「町民の声を届ける南部町住民の会」(足羽昇代表)が推す町長候補の大谷てる子氏(76)=日本共産党推薦=は、及びませんでした。
3候補は、国保税・介護保険料の引き下げ、税金22億円をかけた町の特別養護老人ホーム「ゆうらく」土地売却の撤回、住民に行政の仕事を負わせる地域振興協議会の廃止などを訴えました。
日本共産党は、まかべ容子氏652票(4位)、かめお共三氏331票(13位)、植田ひとし氏324票(14位)、合計1307票(得票率17・42%)を獲得し、前回の合計1293票(得票率16・11%)を上回りました。10年参院比例票(413票)の3・16倍です。
議会構成は、共産3(3)公明1(1)無所属10(10)と変わらず、議席占有率21・43%(同)です。投票率は79・13%でした。
大谷候補は、町長報酬を50%カットして町民負担を軽減、地域振興区制度の廃止、「ゆうらく」土地売却の撤回―などを訴えました。
坂本昭文氏(63)=現=が、5110票を獲得し町長に当選。大谷氏は、2286票(得票率30・19%)を獲得しました。投票率は79・14%でした。
大谷氏は、得票率が30%を超えたことについて、支持・支援者に感謝の言葉を送り、「住民の暮らしが苦しくなったのは、国保税・介護保険料、上下水道料など公共料金の引き上げなど、町政の責任が重い」と指摘。住民の声が町政に生かされず、自助・自立を住民に押しつける地域振興協議会など、行政が住民を守る役割を果たしていないと批判し、町政を転換するために声を上げて行こうと呼びかけました
第49回「しんぶん赤旗」全国囲碁・将棋大会鳥取県大会が10月27日、湯梨浜町で開かれました。19人が参加し、熱戦を繰り広げました。囲碁で米原勇夫6段、将棋で森田宏敏4段が優勝し全国大会出場を決めました。
結果は以下の通り。
(敬称略)
【囲碁】優勝=米原勇夫(53歳・倉吉市)、2位=阿部正行氏(62歳・境港市)、3位=西村和晃(18歳・鳥取市)
【将棋】優勝=森田宏敏(49歳・鳥取市)、2位=近藤裕(11歳・米子市)、3位=橋嵜卓万(13歳・湯梨浜町)
全日本年金者組合鳥取県本部(増田修治委員長)は10月19日、JR米子駅前の米子市文化ホール前広場で「年金者一揆」鳥取県集会を開き、約70人が参加しました。
集会は、年金2・5%引き下げ法案の廃止、消費税によらない最低保障年金制度の創設を訴え、参加者がリレートークで「年金だけでは暮らせない」「年金からの天引きは権利の侵害だ」「子どもや孫がまともに働けるようにして、若い人が希望の持てる社会に」などと主張しました。
支部からの出し物では、「原爆許すまじ」の替え歌で「原発許すまじ」などを披露しました。
日本共産党の福住ひでゆき西部地区委員長があいさつしました。
オスプレイ配備反対全国いっせい行動に連帯して10月23日、憲法改悪反対鳥取県共同センター(近藤衆平事務局長)と県安保破棄実行委員会(松本芳彬事務局長)は鳥取市で学習会を開き、松本事務局長が「オスプレイと日米安保」と題して講演しました。
講演に先立ち、沖縄東村高江のヘリパット建設反対の住民のたたかい、オスプレイの離陸の様子を描いたDVDを上映。木々をなぎ倒すオスプレイの吹き下ろしの映像を見た参加者は、驚きの声を上げました。
松本事務局長はオスプレイについて、固定翼機モードで高速飛行し、強襲揚陸艦に12機を積載するために回転翼が短く設計されており、回転数が高くなり、気流の影響で不安定になりやすく、操縦がむずかしいと構造的欠陥を指摘。米国本土では、相次いで飛行訓練が中止されているが、日本では国民が抗議しても中止されないなど、安保条約の理不尽さを強調しました。
中国山脈を通るブラウンルートの低空飛行訓練が年間500回の計画であり、他の6ルートの合計330回と比べて格段に多いことなど紹介しました。
参加者から、米兵による女性暴行事件を受け地域協定改定を求める意見が出ました。
えねみら・とっとり(山中幸子代表)は10月26日、中国電力鳥取支社前で集会を開き、18人が参加しました。
山中氏は、今日は1963年に茨城県東海村の日本原子力研究所に日本初の原子の火が灯った「原子力の日」だが、脱原発の日にしたいとあいさつ。参加者は、「原発なしで電力は足りている」「原発事故が起きれば取り返しがつかない」「放射性廃棄物を処理できない」「損害賠償、安全対策、廃棄物処理を考えれば高コスト」など、原発ゼロへの思いをリレー・スピーチしました。
山中氏は、玄関に現れた清水茂副支社長に、島根原発1、2号機を廃炉にし、3号機を稼働しないこと、主要電力8社のなかで最も原発比率の低い中国電力が、脱原発のトップランナーとなることを申し入れました。
清水副支社長は「福島原発の事故は重く受け止めている。再生可能エネルギーの拡大に尽力しているが、原子力も重要な電源だ。3号機はできあがっているが、国の新基準をクリア―しないと稼働できない」として原発に固執しました。
山中氏は「中国電力は島根原発の再稼働をあきらめていません。今後も、原発再稼働反対、即時廃炉の取り組みをつづけたい」と話しました。
えねみら・とっとり(山中幸子代表)は10月28日、鳥取市で東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)をむかえて活断層の講演会を開きました。原子力規制委員会の大飯原発破砕帯調査委員として11月2日に現地調査する渡辺氏は、活断層を調査する権限と予算を与えてほしいと主張しました。
渡辺氏は、これまで原発の設置許可に活断層の専門家である変動地形学の学者がかかわっていなかった点を告発。地震学や地質学の専門家は、活断層の知識がなく、判断ができないと指摘しました。
空中写真の判読で活断層の目印となるのは、リニアメント(直線性)ではなく、一連の谷や河川が一定方向に屈曲している地形だとして、島根原発付近の宍道断層、敦賀原発付近の浦底断層について解説しました。
大飯原発について、Fー6破砕帯(断層)の北側断面図には岩盤のずれがあり、粘土層の状態から比較的年代が若く、活断層の可能性があると指摘。原子力規制委員会には、トレンチ(試掘坑)調査などの権限と予算を与えてほしいとのべました。
調査結果で活断層の可能性について、黒、白、グレーの判定が出るが、「グレー(疑いのある場合)も黒(活断層として扱って廃炉)」と強調。(指摘箇所のトレンチ調査ができず)検証不可能な場合の扱いが決まっていないと問題点をあげました。
地震の影響は、「揺れ」と「ずれ」があるが、いくら耐震性を確保しても活断層の「ずれ」(横ずれ、縦ずれ)が引き起こす破壊は免れないとのべ、再稼働の判断として①付近に活断層がないこと②重要施設が地震に耐えられること―をあげました。
これまで、原発の設置許可や耐震バックチェックにおける活断層調査・評価は、活断層の無視、または「値切り」がおこなわれており、ストレステストで基準地震動の2倍の安全余裕度があるという結果が出ても、基準地震動自体が過小評価されていて意味がないと批判しました。
活断層の判断には、調査地点間の地層が不明なボーリング調査は不適切であり、断層を試掘するトレンチ調査が必要だとのべました。
日本共産党の石村智子中国ブロック県民運動担当と塚田なるゆき東・中部地区委員長は10月19日、鳥取商工会議所を訪れ坂出徹専務と懇談しました。市谷知子県議、伊藤幾子鳥取市議が同行しました。
石村氏補は、消費税増税や、電機など製造業企業の県内からの撤退・海外移転の影響について聞きました。
坂出専務は、消費税について「増税はやむを得ないとしても、景気に配慮してほしい」と注文したうえで、「中小企業は消費税を転嫁できていない。赤字の企業 に増税は厳しい」と現状を告発。「複数税率など納税に手間がかかるものには反対だ。業種ごとの簡易課税が選択できるようにしてほしい」と話しました。
三洋電機など製造大企業の撤退・縮小について、「大企業が海外に輸出して下請け中小企業に金が回る経済は成り立たなくなっている。円高で中小企業も工場を 海外に移転している」と指摘。中小企業が独自で仕事をするための、鳥取県版経営革新計画など中小企業の技術革新、経営改善につながる支援が必要だと強調し ました。
石村氏は、中小企業を支援し、正規雇用を増やし、内需を拡大してこそ、経済も財政もうまくいくと話しました。
鳥取市で10月19日、日本共産党の石村智子と塚田なるゆき両氏を囲んで青年のつどいが開かれました。主催は同実行委員会。
参加者から、民主党マニフェストとの比較で共産党の公約の実効性、いま困っている人への対策について質問が出ました。
石村氏は「大企業からの献金や政党助成金をもらっていないことで公約を実行できる」として、民主党の活動資金の大半が政党助成金で国民と遊離し、大企業・財界いいなりになって国民が願わない消費税増税や原発維持をすすめていると答えました。
生活保護のことや青年の非正規雇用、低賃金労働が話題になって、「生活保護より低い賃金が問題」「生活保護をベーシックインカム(最低限所得保障)にして、働いて得た収入を上乗せしてほしい」「就職が決まらず、500万円の奨学金の返済が心配」「返済不要の奨学金を」「いつでも職業訓練が受けられるようにして、失業しても安心して暮らせる社会にしてほしい」などの声が出されました。
県経済について質問が出て、石村氏は力を入れる分野として自然・再生エネルギーの開発、農林水産業、福祉の分野をあげました。
日本共産党鳥取県委員会は10月22日から26日までの5日間、鳥取市の三洋電機CEビジネスユニット前でリストラ相談の宣伝をしました。
三洋CEは来年1月から三洋子会社のテガ三洋工業(新会社)に事業譲渡。10月19日~25日に面談、11月1日~9日に新会社への転籍公募をおこないます。応募しないか転籍審査不合格の場合、県外配転か希望退職を選択することになります。
三洋CEは、約430人の従業員のうち190人をテガに転籍、160人を希望退職、その他は県外配転にする方針です。
22日は、市谷知子県議、塚田なるゆき東・中部地区委員長、岩永なおゆき党県書記長ら8人が、帰宅する従業員にビラを手渡しました。
市谷県議は「パナソニックには3兆円の内部留保があり、労働者の整理解雇4要件を満たしません。転籍は本人合意が原則(民法625条)であり、仕事内容や賃金などの労働条件が不明なままの契約は違法です」と訴え、リストラ相談のお知らせをしました。
日本共産党鳥取県委員会と東・中部地区委員会、県議団は10月19日、三洋電機がCEビジネスユニット(BC)を来年1月より子会社のテガ三洋工業に譲渡することに伴うリストラについて、鳥取県、鳥取市、鳥取労働局と懇談しました。
市谷知子県議、塚田なるゆき地区委員長が出向き、石村智子中国ブロック県民運動担当が同行しました。鳥取市には田中文子市議も参加しました。
CEBCは、パナソニックによる吸収合併に伴う事業再編で約1100人いた従業員が約430人に削減されました。
テガに採用不合格になり、希望退職にもれた約80人は、パナソニックグループ内外の製造拠点への配転か、人材出向(パナソニックの請負会社)を迫られます。
市谷県議は、①テガでの仕事内容が不明確②3年後に退職金が変更される③組合ニュースに現行の75%の賃金と書かれているが個別の労働条件がわからない―をあげ、「仕事内容も労働条件も個別に話がなく、労働者が選べない」と指摘。従業員からメールや電話で届いた声として「経営者が責任をとらないのはおかしい」「審査前にすでに社員にABCの評価をつけている」「パワハラの課長が相談窓口の担当」などを紹介しました。
日本共産党鳥取県東・中部地区委員会は10月27日、山下芳生参院議員をむかえて鳥取市のとりぎん文化会館で演説会を開きました。石村智子、塚田なるゆき両氏もともに「党の議席を倍増しよう」と呼びかけました。
山下氏は、民主、自民、日本維新の会等の3つの逆流についてふれ、米国いいなり・大企業中心の古い政治を打ち破れば、人間らしく働ける社会、原発も米軍基地も米国の圧力もない安全・安心な日本への展望が開けると訴えました。
日本維新の会の橋下大阪市長がおこなった職員思想調査アンケートについて、誰が演説会に誘ったか、投票依頼したか、氏名を書かせるなど市民も調査対象になり、市役所を秘密警察に変質させるものだと批判しました。
石村氏は、消費税が払えずに自殺した社長の例をあげ、「人の命を奪う税をこれ以上増税させてはならない」と、消費税にたよらず社会保障財源をつくる道を示す共産党への支援を訴えました。
塚田氏は、三洋電機の違法なリストラを見過ごし、原発を推進し、憲法改悪をすすめる現職に負けるわけにいかないと決意を語りました。
初めて共産党の演説会に参加した男性(25)は、「安保条約を破棄すれば、アメリカいいなりではなく、自分たちの政治ができることがわかり希望がもてた」と話しました。
鳥取県企画課は10月21日、フォトジャーナリストの久保田弘信氏を招いて琴浦町で「平和を考えるシンポジウム」を開きました。
久保田氏は、メディアの役割は国や社会が大きな過ちを繰り返さないために本当のことを伝えることだと強調しました。
第一部の戦争体験の継承では、井上光弘氏が伯父の井上平夫さん(91)のシベリア抑留体験について語り部をしました。
第二部で久保田氏が「報道されていないアフガニスタン戦争」と題して講演。第3部で久保田氏、広島大学平和科学研究センターの川野徳幸准教授、中東訪問を繰り返している中尾和則氏が「戦争と戦争体験の継承」をテーマに鼎談しました。
久保田氏は、米国が報復戦争を開始した2001年、パキスタンのアフガニスタン難民キャンプを訪れ、国連の支援がなかった少数民族難民を支援し、支援した子どもや女性の死に直面。「戦争の悲惨さを伝えることで戦争を防ぎたい」と話し、原発報道などを例に「マスメディアが政府の広報機関になっている」と批判しました。
中尾氏は「戦前は国に反論すればつかまった。いま、平和があたりまえになったが、そのありがたさを伝えたい」と話しました。
鳥取市「9条の会」は10月20日、鳥取市で講演会を開き、鳥取大学地域学部の藤田安一教授が「橋下『維新の会』の本当のねらいと改憲の策動」と題して講演しました。
藤田氏は、橋下「維新の会」が台頭してきた背景、特徴と問題点を指摘し、次期総選挙にむけて革新諸勢力の連携強化を課題としてあげました。
藤田氏は、「決められない政治」というが、内容が国民の願いに合致するか反するかが問題だとのべ、表面的な報道を批判。「維新の会」台頭の背景に、経済的不況下の雇用不安・生活不安・将来不安とともに、税と社会保障、TPP(環太平洋連携協定)、尖閣・竹島問題など国民の利益に立って決められない〝政治〟への不満を指摘しました。
橋下「維新の会」の特徴として①新自由主義による企業利益優先の規制緩和・民営化の推進②職員基本条例、教育基本条例、職員思想調査、国歌斉唱など権威主義的強制―をあげ、貧富の格差を広げ、独裁と恐怖政治へ道を開く危険な役割を担っていると強調しました。
参加者は、危険な反動的潮流を許さないためにも、次期総選挙にむけてどう団体、個人、政党の力を結集するか話し合いました。
日本共産党鳥取県議団(市谷知子団長)は10月29日、平井伸治知事に11月補正予算について要望しました。
市谷県議は、三洋電機CEBU(鳥取市)が来年1月に新会社に引き継がれ、約430人の従業員が190人しか採用されず、不合格となれば県外配転か希望退職になる問題で、希望する労働者全員の継続雇用を三洋電機に求めるよう要請。労使間の協定書を労働者に示すよう求めること、違法行為への厳正な対処、下請け・関連会社の実態調査と対策などを要望しました。
震災・原発事故被災者支援について、「三洋関連の下請けで働く被災者が、仕事が減り賃金が7万円になった」などの例をあげ、生活費支援、3年間限定の家賃補助の延長などを求めました。
錦織陽子県議は、生活保護の支給額引き下げなど制度改悪の中止を国に求めること、「修学支援基金」を活用した奨学金返済猶予制度の拡充、オスプレイなど低空飛行訓練が予想される地域への騒音測定器の設置を求めました。
平井知事は、三洋電機から情報を得ていないとのべ、関係機関と連携して対応したいと答えました。
要望項目は以下の通り。
【雇用、地域経済】
三洋・パナソニック問題①希望する労働者全員の継続雇用②県への情報提供③違法行為への厳正な対処④雇用保険が切れた労働者への支援⑤下請け・関連会社の実態調査⑥千代三洋の雇用確保など。
再生可能エネルギーの普及と地域おこし①発送電分離など電力供給体制の改革。固定買い取り制度や送電事業者への接続義務のルール化②エネルギーの地産地消、小規模発電施設・装置の開発、製造、維持管理などで中小企業の仕事を増やす。
【TPP参加反対】米国産牛肉は、輸入制限が月齢20カ月以下から30カ月以下に緩和されると、対象が2割程度からほとんどフリーになる。BSEの危険を広げ、TPP参加への米国に対する信頼醸成措置であり、要求に応じるべきでない。
【震災・原発事故被災者支援】①安定した就業が難しく、生活費を支援し、3年間限定の住宅支援の延長を②支援母体の「支援協議会」による被災者支援③避難者のカウンセリング支援など。
【くらし、福祉、医療】
消費税増税の中止。
生活保護制度見直しの中止。
鳥取医療センター精神科開放病棟削減の中止。
脳ドックへの助成。
【子育て・教育】
保育所の保育士配置基準の引き上げ。認定こども園の給食室必置。
高校生の就学保障①給付型奨学金制度②奨学金返猶予制度の拡充など。
いじめ問題などで①成果主義、実態隠しにつながる教育振興協定、教員評価制度をやめる②教師の多忙化解消など。
【原発・環境】
原発ゼロの決断を。島根原発3号機が稼働した場合のシミュレーションも実施を。
東部広域行政管理組合の可燃物処理施設は住民意見、環境に配慮を。淀江産廃処分場建設を中止。
【警察行政】
県道河原インター線通学路に信号機を。
【外交・軍事】
オスプレイ配備撤回。
米軍機低空飛行訓練の独自調査を。
日本共産党の市谷知子県議は10月31日、三洋電機CEBUが新会社に移行し、約430人の従業員を190人に削減する問題で、鳥取労働基準監督署に要望しました。
新会社への応募は、1日から始まり9日までおこなわれます。
市谷県議は、労働契約は、労働者と使用者の合意で成り立ち、新会社へ応募し採用されれば、労働契約を交わすことになり、応募の段階で条件が提示されることは当然だと主張。
労働者から①新会社での仕事内容も賃金などの労働条件もわからない②採用されなかった場合に県外配転か希望退職(160人)になるが、配転先も仕事内容もわからない―などの声があがっているとして、労働契約法にもとづいて指導するよう要請しました。
応対した村木幸広労働基準部監督課長は、CEBUに啓発指導すると回答。労働者から相談があれば、総務部企画室で対応するとしました。
鳥取県建築士事務所協会(山下卓治会長)は5日、市庁舎問題にかかわって鳥取市議会に申し入れました。
市議会は住民投票にむけて1月、市庁舎耐震改修案の検証を協会に委託。協会は、原案のままでは実現不可能として、〝実現可能な耐震改修案〟を約37億円と試算し、2月末に議会に提案しました。
市議会は、協会の報告は契約内容とちがうとして不採用とし、原案を概算事業費約21億円として住民投票にかけました。
市議会は住民投票後、原案の検証を日本設計に委託。日本設計も原案のままでは実現不可能として、事業費概算約43億円の「日本設計案」を議会に提案しています。
協会は、①名誉回復②協会の報告を否とし日本設計の報告を是とする理由の説明―を市議会に求めています。
日本共産党の伊藤幾子議員は「住民投票で新築移転に反対した市民は、原案・約21億円を認めたわけではありません。市民の声を聞きながら耐震改修案をつくることが民意に添うことです。議会が、竹内市長の責任放棄を許し、耐震改修案づくりを肩代わりし、議会の中だけで議論しているのがそもそものまちがいです」と指摘します。
新日本婦人の会鳥取県本部(山内淳子会長)は4日、倉吉市で県本部創立50周年のつどい「女性の力つなごう未来へ」を開き、90人が参加しました。
笠井喜美代中央本部会長が記念講演。県労連の植谷和則事務局長、県原水協の太田忠誠事務局長、県革新懇の田原勇代表世話人、日本共産党の小村勝洋県委員長が来賓あいさつしました。
笠井会長は、新婦人の特徴と魅力について①女性の要求や願いを何でも持ち込める②平和を手放さず世界と連帯③男女にかかわらず性的少数者を含むジェンダー平等への特別の役割④仲間づくり―を位置づけた草の根の組織であることを報告。新婦人は、女性の願いを全面的にとりあげる世界に例を見ない女性団体であり、平塚雷鳥がインテリではなく庶民的な女性の団体として「新日本婦人の会」と名付けたことを紹介しました。また、日本では働く女性の54%が非正規など補助的労働に固定され、ジェンダーギャップが135カ国中101位であることなど指摘しました。
各支部と班は、赤ちゃんマッサージ実演、リフォームファッションショー、核兵器廃絶署名、原爆写真展、布ぞうり小組、「子育てアンケート」運動などについて活動交流しました。
鳥取市と米子市で2日、原発反対金曜日行動が取り組まれました。
鳥取市はJR鳥取駅北口で宣伝し10人が参加。「日本中の原発は近くに活断層があって危険。大飯原発は稼働中止を」「原発なしで電気は足りている」などとリレートークし、駅前商店街をパレードしました。
米子市の脱原発デモには25人が参加。米子駅前の文化ホールから中国電力米子営業所前までデモ行進し、「島根原発はいらない」などと訴えました。日本共産党の福住ひでゆき西部地区委員長も参加しました。
鳥取市の竹内功市長は2日、定例記者会見で「耐震改修案が不可能になった段階で、検討する必要がある」として新築移転案も含めた庁舎整備計画の再検討を示唆しました。
鳥取市民は、5月21日の住民投票で市庁舎新築移転を否決し、現在地での耐震改修を選択。竹内市長は、新築移転断念を表明しました。
竹内市長は、耐震改修案(本庁舎耐震改修、第2庁舎建て替え、半地下駐車場=3点セット)は市議会が示したものだとして、基本構想の立案を市議会に押し付け。日本共産党は市のやるべき仕事だとして反対しましたが、多数決で押し切られました。
市議会は、基本構想=3点セットの詳細な図面と事業費の概算を、新築移転計画を立案した日本設計に委託。市議会は、一部建築家の概算を採用して事業費を約21億円としてきましたが、日本設計は約43億円と試算し、同額で新築(全面改築)ができると主張、市議会特別委員会も検討内容に加えました。
鳥取市の「市庁舎新築移転を問う市民の会」(吉田幹男会長)は3日、市内で宣伝し①新築は住民投票の結果に反する②〝市庁舎整備より市民の暮らし応援を〟が市民の思い―として、市の責任で基本構想を立案し、フォーラムを開いて改めて市民に問うよう要求しました。
市庁舎耐震改修等に関する調査特別委員会の委員である日本共産党の伊藤幾子市議は次のように指摘します。
①住民投票を求めた市民の願いは、「新築移転を勝手に決めないで」「市民の声を聞いてすすめてほしい」「暮らしが大変なときに新庁舎に大きなお金をかけないで」というもの。市議会の示した耐震改修案=3点セット・約21億円は、市民合意がなく基本構想として検証する意味がない。
②投票結果は耐震改修が圧勝した。竹内市長が、耐震改修案づくりを議会に肩代わりさせるのは責任放棄。
③駅南庁舎、総合支所、その他の既存施設をどう活用するかを議論しなければ、現在地での施設のあり方や規模は検証できない。本庁舎と第2庁舎の機能をどうするかだけの検証では意味がない。
④竹内市長の新築移転再検討は、住民投票をなきものとする行為。3点セット・約21億円を新築移転反対の市民の案であるかのようにみなし、全面改築の検討も受け入れた市議会の責任は重大。
伊藤市議は、日本共産党市議団として、市が市民の声を聞いて耐震改修案をつくり、住民投票で示された現在地での耐震改修を実現するために、全力を尽くしたいと語ります。
民青同盟県委員会(岡田正和委員長)の代表者会議が4日、湯梨浜町で開かれ、全国大会に派遣する代議員が選出されました。
代表者会議では、青年の生きづらさや悩みの原因がどこから来るのか討論しました。
バイト先で人が減らされ、3人分の仕事を2人でさせられている実態が出され、企業が人減らしでもうけを上げていることが指摘されました。
岡田委員長は、三洋などのリストラを紹介し、人間らしく働けるルールがないことが、青年の苦しみの根本にあることを強調。3・11後の日本で起こっていること、被災者と青年の苦しみが同根であることを指摘し、被災者や青年が大切にされる社会をめざそうと提起しました。
岡田委員長は、「いま不安定雇用、消費税増税、TPP、在日米軍基地問題、オスプレイ配備、領土問題などどの問題をとっても、民主、自民、公明、維新の会など日本共産党以外の政党は、直面する問題をどうすれば打開できるか国民に展望を示せません。それは、財界中心・アメリカ言いなりの「2つの異常」にどっぷりつかっているからです。
総選挙に向け、「青年の願いをかなえてくれる政党はどこか、よく学び、いっしょに考えてくれる青年を増やしましょう」と呼びかけました。
日本共産党鳥取県委員会と東・中部、西部両地区委員会の震災復興支援ボランティア隊のトラック(3・5㌧)が11日朝、支援物資を載せて岩手県宮古市に向けて鳥取市を出発しました。
支援物資は、コメ1・2㌧、暖房器具12個、イモ、カボチャ、キャベツなど11箱、缶ジュース、あわせ柿、衣類、食器、日用品など約60コンポでトラックの荷台が満杯となりました。
ボランティアは、鳥取市の男性(55)と倉吉市の男性(56)。12日に宮古市に到着し、荷卸し、懇談、視察などをおこない13日夕に鳥取に到着の予定です。
支援物資は、コメ300㌔などが田野畑村に届けられ、残りは山田町の飯岡地区、長崎地区の仮設住宅と在宅の被災者向けに開かれる18日の無料市で配られます。トラックのレンタル会社も趣旨に賛同し半額のレンタル料金です。
午前9時に出発式が開かれ、小村勝洋県委員長は「支援ボランティアが中断していましたが、現地からの要請もあり、長い冬の前に支援物資を届けることになりました。気をつけて行って来てください」とあいさつしました。
鳥取市議会で9日、第20回市庁舎耐震改修等に関する調査特別委員会が開かれ、「当初案は実現不可能」とした日本設計の報告書が議論されました。
橋尾泰博委員長は、竹内功市長の提案を受けて「耐震改修の基本計画的なもの」をつくるために議論してきたと報告。委員会の性格と任務について異論が噴出し、①基本計画的なものは出さない②基本構想(議会案)の検証までとして、委員会の報告書を出すまでを任務とし、基本計画的なものは市が作成すべきとしました。
日本設計の試算について、概算工事費と設計・監理費33・2億円、付帯工事費(ヒ素等土壌汚染対策費、埋蔵文化財調査費など)10・2億円の概算事業費43・4億円と整理し、概算工事費と設計・監理費の当初の試算20・8億円と同検証の試算33・2億円のちがいは、実勢単価と設計単価のちがいとして説明することが検討されました。
日本共産党の伊藤議員は「当初の耐震改修案が計画通りできないとしても、耐震改修ができないわけではない。市民は、住民投票で新築移転を否決したのであり、議会案を選んだわけではない。20億円程度でできる耐震改修もある。市民の意見を取り入れて計画を見直すべきだ」と指摘しました。
日本共産党鳥取県委員会は連日、鳥取市の三洋電機CEBU(コンシューマエレクトロニクスビジネスユニット)前でリストラ相談の宣伝をしています。
新会社への転籍公募締め切り日の9日、塚田なるゆき東・中部地区委員長、市谷知子県議らが宣伝しました。
CEBUは来年1月から三洋子会社の新会社に移行し、約430人が190人に削減されます。
市谷県議は「会社がリストラしなければ倒産するわけではなく、労働者の整理解雇4要件を満たしません。賃金の25%カット、退職金が3年後どうなるかわからないなど、労働条件が不明で、仕事内容もわからず、労働者が判断するうえで必要な情報がありません」と訴え、労働局と交渉したさいに、労働契約法にもとづき啓発指導すると言ったことを報告しました。
「会社は、退職強要はしないと労働組合に約束しました。鳥取で働きたいと主張しましょう。退職金は労働者の権利です。新会社に移行する前に請求することができます」と情報提供しました。
日本設計が提出した鳥取市庁舎耐震改修調査報告書を巡って9日、市議会全員協議会が開かれました。
日本設計は、「当初案は実現不可能」として変更を加えたうえで概算工事費と設計・監理費を33億2千万円、付帯工事費を合算した総事業費を43億4千万円と試算し、同額で建て替えることも可能としました。
当初案の概算工事費と設計・監理費20億8千万円を大きく上回ったことと、土壌汚染対策費、埋蔵文化財調査費などの付帯工事費10億2千万円が加わったことなどが議論されました。
日本共産党の角谷敏男議員は「全面建て替えは住民投票の結果をひっくり返すことになり認められない」と発言。他の議員からも「20億8千万円は落札予定価格を考慮したものだ」「市民はできるだけ少ない費用でと耐震改修を選んだ。市は住民投票の結果にもとづいて基本設計をおこなうべきだ」などの意見が相次ぎました。
竹内功市長は全員協議会後に予定していた記者会見で、庁舎新築を含めて再検討する方針を表明するとみられていましたが、「市民の多数が選んだ案が内容通りできないことは重大な事態」とのコメントを残して、記者会見を急きょ一週間後に延期しました。
「脱原発な人々@とっとり」主催の「いますぐ原発ゼロ11・11鳥取パレード」には約100人が参加。
JR鳥取駅北口の会場には、市民から寄せられたメッセージが書かれた黄色い布が張られ、福島の安全な卵でつくったシフォンケーキとホットコーヒーがふるまわれました。
リレートークで、えねみら・とっとり(エネルギーの未来を考える会)共同代表の手塚智子さん(41)は、中国電力管内の原発依存度は、稼働時でも3%と低く、節電すれば原発はまったくいらないと指摘。「島根原発3号機も上関原発もいらない」と強調。電力の地域独占をやめさせ、消費者が自然・再生可能エネルギーを選べるように電力システムを改革し、「市民の手で発電を」と呼びかけました。
参加者は、「大きな歌」の曲に合わせて「原発いらない/電気は足りている/省エネがんばろう/核のごみお断り」などと歌い、集会後、鳥取市役所までパレードしました。
「いますぐ原発ゼロ」全国一斉行動in境港は10日に開かれ約50人が参加。JR境港駅前広場で「原発を廃止して故郷を守ろう」「放射性廃棄物を安全に処理できない」「原発は憲法違反」などと訴え、手書きのメッセージを付けた風船をいっせいに空へ。
新婦人境港支部の小村真利子支部長は、防衛省交渉で、自衛隊が復興財源で原発事故対応の核生物化学兵器偵察車を25億円で購入することに抗議したとき、防衛省側が「大飯原発は活断層の上にあり、爆発する危険もある。隊員の命を守るために必要」と答えたことを紹介。「住民の命より、原発を動かす方が大事か。活断層が危険なら原発を止めるべきだ」と強調しました。
原発事故後、仲間と綿の栽培を始め、先月同市で開かれた全国コットンサミットに参加した福島県二本松市の藤倉紀美子さんのメッセージが読み上げられました。藤倉さんは、福島第一原発から10㌔の富岡町に住んでいた娘家族や親せきを呼び寄せ、ともに生活再建を模索しています。
集会後、参加者は水木しげるロードをデモ行進し観光客にアピールしました。
JR米子駅前のだんだん広場で開かれた「さようなら原発100万人アクションin米子」には、約100人が参加。広場では、震災復興支援のフリーマーケットや、原発ゼロを訴えるアーティストなどを紹介するパネル展示、DVD上映、餅つきなど、各団体が趣向を凝らした催しをおこないました。
ステージでは、参加者が原発ゼロへの思いをスピーチし、日本共産党の福住ひでゆき鳥取2区候補は、被災地支援物資への協力に感謝し、復興がすすまない背景に大企業優先の政府の姿勢と原発事故の影響があると指摘。今度の総選挙で、「再稼働」をすすめる原発推進勢力に審判を下そうと呼びかけ。地元のミュージシャン4組が歌や演奏を披露し、会場の参加者と一体になって「原発をなくそう」とアピールしました。
鳥取市と米子市で9日、原発反対の金曜日行動が取り組まれました。
鳥取市はJR鳥取駅北口での宣伝に12人が参加。童謡「かたつむり」の曲に乗せて「ぜんぜんいらない原子力/子どもの命を守るため/原発いらない動かすな」などと歌い、リレートーク。駅前商店街をパレードしました。鳥取市原水協の山上英明理事長も参加しました。
米子市の脱原発デモには25人が参加。米子駅前の文化ホールから中国電力米子営業所前までデモ行進しました。飛び入り参加の人もあり、11日の反原発100万人行動に参加しようと呼びかけました。
「脱原発な人々@とっとり」の山中幸子、田村真弓、大島祐介の3氏は12日、中国電力島根支社(松江市)を訪れ、「即時原発ゼロを求める」アピールを届け懇談しました。(写真)
中電原子力本部の村井忠文専任部長らが応対しました。
山中氏らは、①活断層の存在と地震の危険②原発なしで電力供給は可能③使用済み核燃料が処理できない④再び原発事故は起こせない―などの点を指摘し、島根原発を廃炉にして自然・再生可能エネルギーの開発・普及に本腰を入れるよう要望しました。
村井部長は「(原発の事故対策で)100点満点を取れというなら止めるしかないが、99点がとれる対策をしている」として、津波対策などを紹介。使用済み核燃料について「中間貯蔵も再処理もできず、貯蔵プールが満杯になれば発電できなくなる」「冷却に必要な電力は発電量の4、5%だ」とのべました。
中山氏は、原発を5~10年間停止し、その間に原発に頼らない仕組みづくり(節電、省エネ、自然エネルギーなどの開発・普及や国民の合意など)を要望。村井部長は、「原子力をやめるとしたら、どういう対策をとればうまくいくのか、きちんと議論しないと。政治的介入が必要だ」と答え、夜間電力の蓄電などで昼間の電力を賄えられたら、原発に頼らないことも可能だとのべました。