県議会は最終日の3月19日、市町村への災害廃棄物の処理の推進を求める決議を可決しました。市谷知子議員は、ガレキ処理への協力は必要だが、1㌔当たり8000ベクレル以下の焼却灰は一般廃棄物扱いで、まともな対策がないとして反対討論しました。
市谷議員は、国が東日本大震災以前は1㌔当たり100ベクレルを超える放射性廃棄物は、IAEA基準に基づき低レベル放射性廃棄物処分場に閉じ込めて来たと指摘。
がれきを焼却した際の放射性物質の拡散、焼却灰の処理、処分場周辺の放射線量の上昇、汚染水や地下水の汚染への懸念の声を紹介。国はガレキ処理を自治体に求める以前に、住民の健康と安全を守る立場で放射性廃棄物の基準と放射線防護対策を抜本的に見直し、強化する必要があると指摘しました。
鳥取県議会で3月9日、日本共産党の錦織陽子議員が、産廃最終処分場建設計画(米子市淀江町小波)への県支援の中止などについて一般質問しました。
県は、環境プラント工業が事業主体の最終処分場(埋め立て期間47年)の建設費の3分の2の28億円と逆浸透膜使用の汚水高度処理費の2分の1の7億円、合計約35億円を負担する方針です。
錦織議員は、産廃は排出事業者に処理責任があり、県が関与して最終処分場をつくることは、発生の抑制に逆行すると指摘。地元の反対意見を紹介し、建設への支援を中止するよう求めました。
平井伸治知事は、〝トイレのない住宅〟にたとえて解決すべきだと答弁。法橋誠生活環境部長は「地元の理解が一番大事だ。法定基準以上の汚水対策を考えており、県が財政負担しないと非常に高い持ち込み料金になる。産業振興上の観点もある」と答えました。
錦織議員は、鳥取県の産廃のリサイクル率が75・5%(全国平均52%)と高いのは、最終処分場がないことが発生抑制になっていると指摘しました。
錦織議員は、さらに消費税増税中止、介護保険料の引き上げ抑制、差額ベッド料の不当な徴収の中止、勤務日数が17日から22日になるのに賃金は変わらない、指定管理者制度の問題について質問しました。
市谷議員は、12年度から単県補助が打ち切られる小規模作業所などについて一般質問しました。
市谷議員は、「支え愛基金」を活用して作業所の存続をはかるよう福祉保健部に提案し、同基金が活用できることが判明したと指摘しました。
市谷議員は、平井伸治知事に作業所の存続のために市町村と協議するよう求め、平井知事は、市町村とよく連携をとり方策を考えたいと答えました。
市谷議員は、さらに知事と教育委員会が締結する教育振興協約、マンガ王国、韓国の船会社や航空会社への支援、障害者総合支援法、子ども・子育て新システム、県産材利用、米軍再編問題について知事の姿勢をただしました。
市谷議員は、権力者が教育内容に介入することは許されないとして教育振興協約の撤回を要請。平井知事は、知事として民意を教育に反映させるためのもので思想教育はしないとして撤回を拒否しました。
平井知事は、支援法について「障害者団体の合意が得られていない」、新システムについて「地方側に過度な負担がこないか、子ども園から抜け落ちる子どもがいないか懸念がある」として意見をのべていく考えを明らかにしました。
鳥取市の市庁舎新築移転を問う市民の会(吉田幹男会長)は3月23日、稲葉山地区の集いを開き、日本共産党の角谷敏男市議が住民投票条例成立の経過を報告しました。
市庁舎住民投票条例は22日に成立。住民投票が5月11日告示、20日投票で実施されます。
角谷氏は、新築移転も耐震改修も具体案については、住民投票後に市民の声を聞いてつくるべきだと主張し、パブリックコメント(意見募集)にかけて見直すことが決まったことを報告。竹内功市長が条例制定後も「新築移転がベスト」と発言するなど、新築移転へ誘導しようとしていると批判しました。
集いでは、元JA組合長を会長とする「鳥取市役所の新築移転を実現する市民の会」が結成され、JAの営農座談会に新築移転をピーアールする資料が配られたり、市当局が地域審議会に要請して新築移転を要望させるたりするなど、新築移転推進の動きが紹介されました。
新築移転を問う市民の会は、31日に総決起集会を開きます。
鳥取市議会で3月13日、市庁舎住民投票条例案検討会が開かれ、会派〝結〟提案の原案をたたき台として議論することが決まりました。
県建築士事務所協会が議会の委託を受け、現地案の原案に変更を加えて事業費を37・4億円と積算した報告書について、議会事務局は「契約は適切に履行された」と回答。結の上田孝春会長は、調査業務仕様書を示し、①示されている工事内容で工事を実施した場合の積算②疑義が生じた場合は、速やかに委託者と協議の上、解決を図る③委託者の意図及び目的を十分に理解したうえで業務を遂行―ができていないと反論しました。
日本共産党の角谷敏男議員は、③を保障するために同協会が原案を提案した建築家のヒアリングをすることになっていたが、同協会が〝ヒアリングが条件なら契約は受けられない〟と断り、同協会が口頭で出した条件(協会案をつくる)で文面を変えず契約を結び、各議員は報告書を見るまで契約外の条件について知らなかった経過を示し、同協会との協議にかかわった議長の責任を指摘しました。
5会派で議論した結果、事業費の概算を20億円とする結提案の原案を基本に議論することが決まりました。
鳥取市議会は3月22日、議員発議の市庁舎住民投票条例案を全会一致で可決しました。
投票は、①旧市立病院跡地への新築移転②現本庁舎の耐震改修及び一部増築の二者択一でおこなわれます。投票日は5月20日。
竹内功市長は一昨年4月の市長選後、突如市庁舎の新築移転を発表。市民の声を無視して強引に新築移転をすすめる竹内市長のやり方に対し、市民の反対運動が起こり、昨年8月、有権者の3分の1に迫る5万人の市民が直接請求した住民投票条例案が議会に提出されました。
新築移転派が多数を占める議会は、市民提出の条例案を否決しましたが、①5万人の市民の声を無視でない②位置条例で3分の2以上の議員の賛同が得られる見込みがない―ことから9月定例会で住民投票を実施することを決め、議会に条例案検討会を設置しました。
日本共産党の角谷敏男議員は、検討会で②の対案は市民の合意を得ながらつくるべきだとして、住民投票後に具体化するよう求めましたが他会派の合意が得られず、対案(議会案)づくりがすすめられてきました。対案は、検討会の議論の中でも、耐震工法の可否によって事業費が大きく変動するなど、数々の問題点が指摘されました。
議会は、総事業費を20・8億円とする対案をまとめ、角谷議員の提案で「住民投票後に市民の意見を反映させ見直す」ことを全会一致で決定しました。
有志による「TPP(環太平洋連携協定)ってなんだいや」市民学習会が3月17日、倉吉市で開かれ50人が参加しました。
学習会を呼びかけた男性(27)が、TPPについて話題提供し、県畜産農業協同組合の鎌谷一也組合長や地元新聞記者、女性らがパネリストになり討論しました。
男性は、日米安保条約の「経済的協力促進」を盾に米国が年次改革要望書などで日本政府に圧力をかけ、大店法、製造業への派遣労働の解禁、郵政民営化などがおこなわれ、TPPもその流れだと指摘しました。
推進派が〝輸出拡大で経済成長を〟と主張していることについて、この20年で輸出は増えGDPは拡大したが、雇用者所得は増えず、企業の内部留保が増えていると反論。「輸出ではなく地域でお金が循環する経済をつくろう」と訴えました。
鎌谷氏は、TPPの標的は健康や環境や食料を守ってきた民主的な国内法を、企業の利益優先に変えていくことであり、国の主権や消費者主権は機能しなくなると訴えました。
子育て中の女性は、今でも輸入遺伝子組み換え(GM)作物が食品に使われており、「GM表示がなくなれば何を食べさせるかが問題だ」と訴えました。
新日本婦人の会鳥取県本部は3月23日、平井伸治知事と県教育委員会に対して教育振興協約の締結を中止するよう申し入れました。
県本部の山内淳子会長と田村真弓事務局長が県庁を訪れ、県と県教育委員会の担当者が応対しました。
平井知事は、2月定例議会の代表質問で大阪府の教育基本条例について見解を聞かれ、教育現場に知事のマニフェストや〝民意〟を反映させるため、県教委との間で教育振興協約を締結する意向を示しました。
知事答弁を受け、県と県教委の間で協約の文章を作成中で、県教委の担当者は「本年度中(3月中)に作成し、教育委員の了解を得て知事と協約を締結し、その後に文章を公表したい」と話しました。
田村氏は、行政が目標をもって教育内容に踏み込み、教師や子どもたちを従わせたり、大阪のように教員を管理してはならないとして協約に反対し、「県民に内容を知らせないまま締結すべきではない。6月議会にはかった上で県民的に議論して決めるべきだ」と要請しました。
県の担当者は「ご意見は聞いたが速やかに締結したい。知事は選挙で民意によって選ばれたのであり、民意をどう教育に反映するかを考えた。市谷県議のように、教育は教員集団だけでやるという頑迷な主張ではなく、教育現場も世の中の変化をキャッチアップ(追いつく努力)するべきだ」と答えました。
幅広い鳥取県民が集いTPP(環太平洋連携協定)問題を考える講演会(4月14日)を企画している「TPPで日本はどうなるの?ビル・トッテンさんの講演とフォーラム」実行委員会は3月16日、鳥取市で交流会を開き、約40人が参加しました。
当日は、評論家で株式会社アシスト社長のビル・トッテンさんが講演し、地元の農業者や医療関係者らが意見発表します。
実行委員会の代表委員を務める小林一鳥取大学農学部教授が講演し、「例外なき関税化を大原則とするTPPでは、国内経済の成長や国民生活の向上はできない。逆に農業や医療・保険、食生活、労働や金融など幅広い分野で深刻な打撃を被る」と指摘しました。
大山乳業農協の幅田信一郎組合長は「乳製品の関税がゼロになれば、北海道の生乳が都府県に広まり各地の酪農は壊滅する。農協の共済や金融部門も狙われる」と訴えました。
県保険医協会の小田島耕郎事務局長が「ニューヨークでは盲腸手術で医療費は200万円、出産は160万円」と報告し、会場がどよめきました。
農家や消費者からも懸念が表明されました。
日本共産党の石村智子さん(岡山)を招き、3月17、18の両日、鳥取、米子、境港の3市と南部町で「春を呼ぶ女性のつどい」が開かれました。
米子市では、福住英行西部地区委員長が決意を表明し、中林よし子元衆院議員が謝意を込めてあいさつしました。
石村さんは、野田政権の暴挙を許していたら日本は破滅すると切り出し、福島県への原発事故の視察、消費税増税の影響についての中小企業への聞き取り、訪問介護時間削減の影響調査、日本の経済と財政再建の展望を語りました。
飯舘村で会った住民パトロールの50代の男性が「自分の人生は除染で終わる」と言ったこと、福島県で子どもたちの健康を守る運動が起こっていること、従業員20人を抱える機械部品製造会社の社長が、リーマンショックで1億円の赤字を抱えながら自分は無報酬で1人の雇用も切らず、売上が7割しか戻らないのに消費税は払っていること、要介護の女性が、介護時間が短く今でも温かいご飯が食べられないことなど紹介。「力のある企業が税・社保料を負担し、雇用を守れば、経済は上向き財政も再建できる」とのべ、中国地方に共産党の議席をと訴えました。
2012年度一般会計当初予算は、総額3302億2800万円で、前年度比0・9%減です。
まんが王国や貨客船による韓国からの観光客誘致など、外需依存型・呼び込み型の経済政策が中心で、住民の福祉増進という自治体の役割が二の次にされています。
そのメーンがまんが王国鳥取建国事業で、予算は総額約10億円。ディズニーキャラクターのスティッチに8000万円を投入、国際マンガサミット鳥取大会という一過性のイベントへの集客が目的です。産業・人材の育成はあいまいで、無駄づかいに終わる危険があります。
さらに、韓国DBSクルーズの定期貨客船も今年度1億6200万円の赤字の見通しで、赤字補てん(1往復150万円)が1年間延長されました。境港―釜山の定期コンテナ航路が昨年9月に開設、今年は韓国・束草(ソクチョ)―ロシア・ザルビノ、ウラジオストク航路の開設など競合航路の開設で厳しい競争を強いられます。
一方、難病の作業所への助成が創設されたものの、障害者の小規模作業所運営費補助金が廃止され、閉鎖をよぎなくされる作業所も出ています。
また、自立生活が困難になった独居の高齢者を対象にした地域コミュニティーホーム事業は、介護保険はずしを助長。本来なら介護保険の対象となるグループホームを「自助」「共助」の精神で、地域に押し付ける内容になっています。
町内会や住民によるNPO法人が1200万円(県3分の2、市町村3分の1)で請け負い、民家や公共施設を改修し、見守りや食事を提供します。
子育て支援、教育の充実では、1歳児の保育士配置4・5対1(国は6対1)を継続、小中学校全学年の少人数学級(35人以下)実施、発達障がい者就労・生活支援員配置、鳥取こども学園の情緒障害児短期治施設の増築などがあります。
一方、教員集団の自発的な取り組みを阻害するエキスパート教員認定制度が広げられ、教育に競争原理を持ち込む全国学力学習状況調査活用支援事業は継続されます。
環境対策では、住宅用太陽光発電に上限30万円の補助、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなど新エネルギー設備の導入に補助(2分の1、上限500万円)、生ごみの液肥化、紙おむつのペレット化などごみ減量・リサイクル事業(上限2000万円)があります。しかし、産業廃棄物の発生抑制に逆行する最終処分場支援事業35億円もあります。
雇用対策として、建設・土木関連などの専門的技術者等正規雇用促進事業があり、月額8万円が9カ月、正規雇用すれば100万円の奨励金が出ます。
島根原発対応は、放射能の広がりを予測するSPEEDIが鳥取県側でも見られるようにする改修、放射能を測定するモニタリングポストの増設、ヨウ素剤の備蓄などです。
同和関連予算(解盟県連補助金400万円など)は継続され、〝差別〟の固定化がすすめられます。
消費者生活相談事業は、非常勤職員がNPO法人に移り市町村の相談業務に当たるなど、県の責任を放棄するものです。
県は、今後4年間で知事部局の職員を100人削減する目標で、職員給与も0・6%引き下げです。職員の削減は住民サービスの低下を、職員給与の削減は民間給与の減額、景気後退を招く危険があります。
日本共産党鳥取市議団(角谷敏男団長)は、市庁舎住民投票で見解を発表しました。
市議団は、一昨年の市議選で、市民の暮らしや雇用が深刻なとき、市庁舎の新築移転に多額の税金を使うのではなく、市民の暮らしを守るため「市庁舎対策は耐震改修で」と訴え、新築移転について「市民不在で決めないでほしい」、「市民の声を聞いてほしい」という5万人の市民の声をしっかり受け止めて、現在地案についても市民の声を反映するようにと主張してきたが、現在地案の検討が進むなかで「本庁舎の耐震改修と一部増築」の具体的な案が出された―と経過を報告。
これに対し、市議団は①現在地案が具体的なものになればなるほど、市民の声が十分に反映されなくなってしまう②その結果、どちらの案にも賛成できない市民は住民投票に参加できなくなる③これは、5万人もの署名に込められた市民の思いに反することになる―として、この約6カ月間の条例検討会で最後までこの立場を貫き、現在地案を市民の意見を聞かないまま「固定化」することがないようにと主張。最終的に「住民投票後、パブリックコメントをおこない、市民の声を聞き、必要な見直しをする」ことを市議団が提案し、住民投票条例案の提案説明に盛り込まれた―と市議団の立場と対応を紹介しています。
最後に、どの案も住民投票後、市民の声を反映させたものに変えることができるとして、現在地案支持を広げるよう呼びかけています。
鳥取市庁舎の新築移転に反対する「市庁舎新築移転を問う市民の会」(吉田幹男会長)は3月31日、鳥取市で〝新築移転〟か〝耐震改修〟かを問う住民投票(5月20日投票)勝利をめざす総決起集会を開き、約400人が参加しました。
吉田会長は、三重県松阪市が54億円の庁舎新築移転を耐震改修に変更して4億円で改修した例を示し、鳥取市も耐震改修で経費節減をと訴えました。
八村輝夫副会長は、竹内功市長が新築移転で駅周辺の活性化を宣伝している点について、「土日に市役所を閉めたままでは商店街は賑あわない」と批判。新築移転について、道路や周辺の整備を入れると200億円ぐらいかかると指摘しました。
JAの営農座談会に参加した男性は、市の職員が来て庁舎問題について市の立場を説明したことを紹介。用瀬町の女性は、合併特例債国(66・5%を交付税措置)について、国の税金は東北の被災者のために使うべきだと主張しました。
〝新築で景気が良くなる〟という市の宣伝に対し、「ゼネコンが受注して地元にお金が落ちない。地域密着型公共事業で、地域でお金が回る方がいい」などの意見が出ました。
集会は、竹内市長が新築移転を宣伝していることに対し、公平公正を謳った条例を無視するものだとする抗議声明を採択。有権者の過半数にあたる8万人の得票をめざすことを確認しました。
鳥取県の平井伸治知事は3月28日、県教育委員会と教育振興協約を締結しました。知事と県教委が教育に関する目標を明記して協約を結ぶのは全国で初めてです。
協約は、教育に〝民意〟を反映させることを目的とし、年度ごとに教育分野で重点的に取り組む目標を明文化します。
2012年度の協約では、知事選マニフェストの内容も盛り込まれ、①少人数学級で「学びの質」を高める②不登校対策の強化③特別支援教育の充実④文化やスポーツの振興で創造力や体力を養う―を柱に、幼児教育振興や全国平均を下回る不登校出現率などの目標や数値目標が掲げられています。
日本共産党の市谷知子県議は、①過去の戦争の反省から、権力から独立した教育委員会制度ができたが、協約は政治的な介入に道を開くおそれがある②首長が〝民意〟を口実に、教育内容に介入するのは、橋下徹大阪知事と同じファッショ的発想になりかねない③当事者である子ども、教員、保護者の声を聞かず密室で作成―などの問題点を指摘。
「とりわけ不登校出現率などは、数値目標が自己目的化して、学校現場が目標達成に走り、子どもがかえって追いつめられる危険がある」と強調しています。
民青同盟鳥取県委員会(岡田正和委員長)は1日と3月31日、JR鳥取駅北口などで消費税増税シール投票をしました。
2日間で67人が投票。投票結果は、消費税増税について①どう思う?賛成27人、反対30人、その他10人②どうなると思う?社会保障の充実16人、財政の再建10人、景気が良くなる5人、景気の悪化で失業・倒産が増加、生活が苦しくなる31人、社会保障が悪くなる4人、今と変わらない4人③どうしてほしい?引き上げて14人、現状維持31人、引き下げて16人、廃止6人―でした。
増税賛成に投票した人の半数しか、引き上げてほしいに投票せず、〝社会保障や財政のために増税が必要だが景気や生活が心配〟であり、5%の現状維持や引き下げを望む声が多数を占める結果になりました。
岡田委員長が、輸出分の消費税2100億円がトヨタに戻ってくるしくみや、派遣会社を使えば外注分の消費税を払わなくてよくなるしくみについて説明。高校生や大学生が知らなかったと驚き、「派遣労働者が増えるしくみがわかりました」と、7日に計画している民青同盟の消費税学習会に参加したいという高校生も現れました。
政府が消費税増税を閣議決定した3月30日、日本共産党鳥取県委員会と東・中部地区委員会はJR鳥取駅北口で、消費税増税反対の署名宣伝に取り組みました。福住英行衆院鳥取2区候補は境港市で街頭宣伝しました。
鳥取駅では、市谷知子県議、岩永尚之県書記長、塚田成幸地区委員長、民青同盟の岡田正和県委員長ら7人が参加し、通行人に訴えました。
市谷県議は、消費税増税について①政党助成金、原発推進予算や米軍のための予算など無駄づかいはそのまま②年金改悪、医療費負担増など社会保障制度は悪くなる③消費が落ち込み、暮らしも経済も悪化し、税収も減ると指摘。「国内の消費が減れば、企業はますます海外の消費に頼ることになる」として、消費税増税をせず、260兆円の内部留保を持つ大企業や株式分離課税10%の高額所得者が応分の負担をして、内需を拡大するよう訴えました。
消費税廃止県各界連絡会は1日と2日、鳥取市で街頭宣伝や署名に取り組みました。2日は、若桜街道合同銀行前で行動し、11人が参加しました。
鳥取市庁舎の新築移転をめぐり、昨年8月、有権者の3分の1に迫る5万人の市民が直接請求した住民投票条例案について、鳥取市議会は市民提出の条例案は否決したものの、市民の声を無視できず、議員発議で住民投票条例を可決(3月22日)しました。住民の運動が議会を動かしました。
投票は、①旧市立病院跡地への新築移転②現本庁舎の耐震改修及び一部増築(現在地案)の二者択一でおこなわれます。投票日は5月20日。
竹内功市長は、一昨年6月定例市議会で、市庁舎の新築移転を検討すると突如発表。直前の市長選には公約しなかったものです。
日本共産党は、一昨年11月の市議選で「多額の税金を使う新築移転ではなく、耐震改修を」と訴えました。
市議選後、市民の声を無視して強引に新築移転をすすめる竹内市長のやり方に対し、市民の反対運動が起こり広がりました。
新築移転派が多数を占める議会は、市民提出の条例案を否決しましたが、9月定例会で住民投票を実施することを決定。
日本共産党の角谷敏男議員は、現在地案は市民の合意を得ながらつくるべきだとして、住民投票後に具体化するよう求めましたが他会派の合意が得られず、具体的な現在地案(議会案)づくりがすすめられてきました。
「議会案」づくりでは、新築派と改修派の駆け引きが続き、3月1日、市議会全協に出された県建築士事務所協会の報告書が混乱に拍車をかけました。
現在地での「協会案」の概算事業費は37・4億円と、「議会案」の20・8億円を大きく上回るものでした。一方で新築移転庁舎の概算事業費は74・8億円です。
日本共産党市議団は、現在地案が具体的になるほど、①市民の声が反映されにくくなる②その結果、どちらの案にも賛成できない市民が住民投票に参加できなくなる③市民の合意を求める5万人の声に反する―と主張してきました。
議会は「協会案」を破棄し、「議会案」を採用することで合意。角谷議員の提案で、「住民投票後に市民の意見を反映させ見直す」ことを全会一致で決定しました。
今回の住民投票は、竹内市長の「市民不在の市政」を転換する市長選にも匹敵するものです。
竹内市長は、新築移転の必要性を強調、自ら街頭で訴えています。
日本共産党は、住民投票後に現在地案の見直しが可能なことを市民に知らせ、新築移転反対の一点での広範な共同を呼びかけています。
一方で鳥取市役所の新築移転を実現する市民の会は、「協会案」をベースに現在地案を攻撃しています。しかし、市が新築移転で使っている建築工事費単価(平方㍍当たり30・7万円)で計算すると、現在地に本庁舎(延床面積5900平方㍍)、第2庁舎(延床面積3650平方㍍)、半地下駐車場(5億円)を新築しても設計・監理費を加えて37億円程度です。
一般的に、耐震改修の費用は新築の数分の1であり、市民の意見を入れて見直せば、さらに事業費を抑えることは可能です。
竹林整備と竹材利用に関する鳥取県連携協議会は3月24日、鳥取市で竹利用フェスティバルを開きました。
竹文化振興協会専門員で農学博士の渡辺政俊氏が「モウソウチクの生態と拡大およびその利用」、南部町地域振興会の景山浩常務が「竹するめの開発」について講演しました。
渡辺氏は、タケノコは約3カ月で竹になって成長が止まり、マダケやモウソウチクは1日で120㌢も伸びること、地下茎で繋がっていて、タケノコを生やしながら繁殖することを紹介しました。
竹林の拡大は、竹林の放置が原因ではなく、隣接地が放置されていることが原因だと指摘。「タケノコを取り除けば生えなくなるが、隣接地でタケノコを採ると窃盗になる」と話しました。
竹の利用について、竹製品など文化的な利用の他、新建材や繊維、エネルギーなど工業的利用の拡大が見込まれるとのべました。
景山氏は、竹するめについて、人の背丈から5、6㍍までの成長中のタケノコを穂先から約1・2㍍を採り、ゆでてスライスし乾燥させて味付けしたものだと紹介。「注文は多いが生産量に限りがある。タケノコ1㌔100円で買い取り、地元の収入になっている」と話しました。
鳥取市の市庁舎新築移転を問う市民の会(吉田幹男会長)は8日、岩倉地区の集いを開き30人が参加しました。市庁舎の新築移転か耐震改修(現在地案)かを問う住民投票(5月20日)にむけて意見を交換し、現在地案が勝利するよう意思統一しました。
吉田会長は、7年前に20億円かけて改修した駅南庁舎の機能も統合し、新庁舎を建てるのは無駄だと指摘。新庁舎の維持管理費は、年4億円以上で現庁舎より3億円高く、現庁舎を30年持たせれば100億円弱(新築費用は74・8億円)の節約になると話しました。
日本共産党の角谷敏男市議は、現在地案は住民投票後に市民の意見を聞いて見直すことができると報告。「市民の声を聞く市政にかえよう」と呼びかけました。
また、住民投票条例によって公正公平に情報提供することが義務付けられている竹内功市長が、連日の辻立ちで〝移転新築がベスト〟と宣伝していることについて、条例を無視する暴挙でまともな住民投票ができないと批判しました。
参加者は、新築移転先の病院跡地は千代川の伏流水で地盤が流動し杭がしっかりと打てない、地震で液状化し防災拠点として最悪などと意見交換しました。
米子市で13日、「がれき焼却は安全か?~災害がれきの広域処理を考える~」講演会が開かれ、105人が参加しました。
同実行委員会を代表して足立正光医師が「がれきをどう処分するべきか。被災者にとって何がベストなサポートか考えたい」とあいさつしました。
環境総合研究所の池田こみち副所長が講演し、被災がれきのうち広域処理の対象は岩手県13%、宮城県22%程度で、両県で新設の焼却施設が稼働すれば十分処理できると指摘。被災地の復興に必要なものは雇用、住宅、補償、除染であり、がれき処理のニーズは小さいと話しました。
池田氏は、東京の自宅の松の葉の放射線量を測定したところ、1㌔当たり300~400ベクレルだったとのべ、焼却することで放射性セシウムが濃縮し水に溶けやすくなると指摘。ごみの焼却灰を埋めた横浜の最終処分場で、1日で100万ベクレル以上が海に放出されているという計算を示し、がれきの焼却は地下水と海洋の汚染を広げると警告しました。
宮城、岩手両県の震災がれきは工場の化学物質で汚染されていて、重金属類の規制がない日本の焼却施設で焼却するのは危険であり、「新規のバグフィルターで捕れるダスト(2マイクロ㍍)は50%程度。気化した重金属は大気中に放出される」「大量の廃プラの焼却でダイオキシンなど有害物質の発生量も増えるが、ダイオキシン濃度の高い飛灰を岩塩の中で管理するドイツとちがって、野ざらしにする日本は地下水と海洋を汚染している」と警告しました。
そのうえで、がれきで最終処分場を兼ねた防潮堤を築くなど焼却によらない処理を提案しました。
また、首長によるがれき受け入れの強引なやり方は、民主主義に反するものであり、住民合意を大切にするべきだと強調しました。
民青同盟鳥取県委員会(岡田正和委員長)は7日、鳥取市で消費税学習会を開き10人が参加しました。
鳥取民商の川本善孝事務局長が、「川本パンフ」を基に消費税のしくみと害悪について報告しました。
川本氏は、〝対案主義〟は権力者の常とう手段で、「消費税を増税しなかったら、社会保障や国の財政は成り立たなくなる。それがいやなら対案を示せ」と、対案を出させて攻撃すると指摘。「法人税を増税したら企業が海外に出て雇用が失われる」など議論がすりかえられるとして、消費税そのものを問う重要性を強調しました。
消費税の問題点について①景気を底から冷やす②中小企業は価格に転嫁できない③輸出大企業に徹底的に有利④リストラを促進する⑤震災復興を妨げる―をあげ、大企業は輸出戻し税があったり、派遣労働者を使って人件費にかかる消費税を節約できることを紹介しました。
参加者から、「病院は仕入れに消費税がかかるが、治療費に転嫁できない」「消費税増税で倒産・失業が増え、社会保障の収入は減り支出は増大する」などの意見が出ました。
また、大企業は、なぜ本社を法人税の安い国に置かないのかが議論になり、「外国資本に買収されて技術が流出する危険がある」などの意見が出ました。
預金化された児童手当の差し押さえ処分の取り消しと児童手当返還を求めて、県を相手に訴訟を起こした鳥取市の男性(39)の証人尋問が13日、鳥取地裁(和久田斉裁判長)で開かれ、男性は差し押さえの不当性を告発しました。
原告代理人の高橋敬幸弁護士、高橋真一弁護士ら4人と被告代理人の駒井重忠弁護士が証人尋問しました。
2008年6月11日、男性の預金口座に振り込まれた児童手当13万円を含む13万73円はその直後、県税の滞納を理由に県によって差し押さえられました。
男性は当時、妻、子ども5人の7人家族で男性の不動産業と病院の夜警の仕事で家計を支えていましたが、不動産業の不振で生活に困窮し親や友人に借金して凌いでいました。
男性は、預金口座が差し押さえられた朝、県税事務所の担当者に電話をかけ、振り込まれたお金は児童手当であり、滞納分の小学校給食費や高校教材費を払う約束をしているとのべ、〝なぜ別の銀行の夜警の給料の入る口座でなく、児童手当の口座を差し押さえるのか〟と抗議し、返還を求めましたが、担当者は応じませんでした。
男性は、午後に鳥取民商の川本善孝事務局長と県税事務所に行き、同様の趣旨を述べ児童手当の返還を求めましたが、応対した別の職員も返還に応じませんでした。
証人尋問で県税の担当者は、①児童手当が入る口座だと認識していた②児童手当のみで構成された口座ではなく、預金債券として差し押さえたもので正当に執行された③給料の口座は認識していなかった―と主張しました。
ビル・トッテン講演会実行委員会は、講演会で上映するためのTPP(環太平洋連携協定)反対を訴えるビデオレターを作成しました。
登場するのは、若桜木材共同組合の長尾範通理事長、田後漁協の船木祥一組合長、大山乳業の平野浩常務、琴浦町の酪農家の前田洋子さんです。
長尾氏は、木材の関税がゼロになり、国産スギ丸太の値段が半額になって、山から切り出す費用が出なくなったため、林業技術者が育たず、森林組合も養成することができなかったと話しました。
若桜町の製材所は、主に岡山県や日南町の木材を購入していて、製材所の後継者はあるが、林業技術者の後継者が少なく、技術者を育てて町内の木材を使えるようにするのが課題でだと語りました。
船木氏は、主力である沖合底引き船は更新時期を迎えているが、1隻4億円以上かかり、自力で新造するのは無理なため、補助金やリース事業に頼っていると話しました。
漁業の後継者は、船乗りは外国人などで確保できても、漁獲や魚価が低迷していて経営者の成り手がいないと指摘。TPPに参加すれば、ブランド魚介藻類は生き残れても水産加工品は全滅すると強調しました。
鳥取市で14日、「TPP(環太平洋連携協定)で日本はどうなるの?ビル・トッテンさんの講演とフォーラム」が開かれ1000人が参加しました。
講演会は、県革新懇が呼びかけてつくった実行委員会が主催したもので、JA鳥取県中央会、県農業共済、県保険医協会が協賛し、県内19市町村のうち鳥取、倉吉両市と14町1村が後援しました。
主催者を代表して榎本武利岩美町長があいさつに立ち、TPP参加では農業も農村で構成する地方もだめになると話しました。
企業家で評論家のトッテン氏は、TPPについて、日本の主権が奪われ、米国の大企業の利益が国民の命より優先されると強調。投資家保護のISD条項、米国農家=大企業=への補助金は減らさずに相手国だけ減らさせるやり方、農毒(薬)づけの農業、遺伝子組み換えの非表示、国民皆保険への解体圧力、ジェネリック医薬品の抑制、知的財産権の保護強化、最低賃金の引き下げなど、大企業のもうけのために国民が犠牲にされると語りました。
フォーラムでは、TPP反対を訴えるビデオレターが上映され、幅田信一郎大山乳業組合長が農業について、小田島耕郎県保険医協会事務局長が医療について意見を表明しました。
小田島氏は、TPPに参加すれば米国のような医療になるとして、米国では5000万人の無保険者がいて、保険に入っていても病気で会社を解雇されると同時に民間保険を切られ、収入と医療を受ける権利を失うこと、民間保険会社によって病院に患者が手配され、病院が牛耳られていること、保険なしの盲腸手術にニューヨークでは200万円かかることなど紹介しました。
全国障害者問題研究会鳥取支部は4月22日、「鳥取市で春の発達保障講座」を開き、約110人が参加しました。
桜美林大学大学院の茂木俊彦教授(全障研顧問)が講演し、障害児保育・教育のあり方について語りました。
石原慎太郎東京都知事が重症心身障害児の施設を視察した際、彼らに人格はあるのかと発言したことを引き合いに、「〝寝かされっきり〟の障害児には、基本的人権、発達する権利がある」と強調しました。
重度・重複障害者は、1979年まで学校教育を受ける権利が侵害され、学習権が保障されていなかったことを紹介。子どもの視点に立ち、子どもの内面を察して共感関係をつくることが大事だと語りました。
子どもの言語能力獲得について、8割は子どもの自発的発声であり、おとなはそれを修正するという研究結果を紹介し、子どもの自発性を尊重すること、集団の教育力を発揮すること、保護者と保育・教育者との連携の重要性を指摘しました。
大阪の教育基本条例について東京都の模倣だとのべ、東京都では校長、教頭、主幹教諭の降格希望が増え、権力者による教育支配の試みは破綻していると指摘しました。
鳥取市河原町国英地区に東部広域行政管理組合(管理者・竹内功鳥取市長)=東部広域=が大型可燃物焼却場の建設を計画している問題で4月21日、環境影響評価(環境アセスメント)準備書の地元説明会が開かれました。
計画されている焼却場は、日処理量270㌧(90㌧3炉)。2010年度の可燃物処理量は5万8633㌧ですが、最大処理量9万8550㌧を燃やせば、2万9400メガワットの発電が可能だと説明しました。
住民らは、国英地区(操業停止の焼却場「クリーンセンターやず」周辺)には焼却場を建設しないという八頭環境施設組合(管理者・竹内市長)との協定書があり、差し止め訴訟を起こしていることをあげ、協定を反故にし、地元の声を無視する竹内市長のやり方に抗議しました。
東部広域は、裁判中でありコメントできないとしました。
ダイオキシン類長期濃度予測が問題となり、参加者から「広範囲に大気や地下水、土壌を汚染する。地権者集落だけではなく、他地区も交渉対象にするべきだ」との意見が出ました。
東部広域は、調査範囲は1㌔だが予測範囲は5㌔まで広げていると答えました。
消費税廃止鳥取県連絡会は4月24日、鳥取市若桜街道本通り商店街で消費税増税反対の署名宣伝活動をしました。
鳥取民商の川本善孝事務局長が、〝消費税を増税しなかったら社会保障の財源ができないとか、財政再建ができないと増税勢力は言うが、庶民大増税で財政を再建した国はない。消費税増税は暮らしも経済も破壊する〟として、大企業の利益や資産家の所得に応分の税金をかけるよう主張しました。
民青同盟の岡田正和県委員長はシール投票に取り組み、増税に賛成3、反対14、その他2でした。
行動には9人が参加し、街頭から22人分の署名が寄せられました。「増税は必要だが、消費税は上げてほしくない」などの声が聞かれました。
鳥取市庁舎の新築移転に反対する「市民の会」(吉田幹男会長)は4月22日、〝新築〟か〝耐震改修〟かを問う住民投票(5月20日投票)勝利をめざして富桑地区の集いを開き、50人が参加しました。
「市民の会」の浦木清事務局長があいさつし、新築移転の問題点について語りました。
浦木氏は「新築費用(75億円)にとどまらず、周辺整備や駐車場の建設、現庁舎跡への〝ハコモノ〟建設などその他に100億円以上がかかる。20億円をかけて取得した駅南庁舎も統合され市役所として活用されなくなる」と指摘し、耐震改修を圧倒的多数で選び取ろうと呼びかけました。
市の借金が外郭団体も含めると3065億円あり、国保・介護保険・水道料など市民負担が増える見通しで、地方交付税も算定替えで50億円が減り、合併特例債をこれ以上増やしていいかが話題となりました。
日本共産党の角谷敏男市議は、県庁のように耐震改修すれば50年もつとのべ、新築推進派が〝特例債は補助金〟と宣伝していることについて、「特例債は借金であり、その内の国負担分7割は交付税に含まれ、歳入が純増する保障はない」と指摘しました。
民青同盟鳥取県委員会は4月17日、石村智子中国ブロック県民運動担当と原発事故の自主避難者を迎えて「青年の集い」を開き、10人が参加しました。
福島県郡山市から避難してきた女性(28)は、政府が責任ある放射線量の数値を示さないため、家族や地域が分断されていることを告発。放射能の影響を強く受ける子どものことが心配だとして、関東圏でもチェルノブイリと同様に土壌が放射性物質で汚染(1平方㍍当たり18万5000ベクレル以上)された地域は、補償付き任意移住を認めてほしいと訴えました。
石村氏は、福島県を訪れた際、飯館村の50代男性から〝内部被ばくの値が高いので、いつがんになるかわからない〟と言われたことを紹介。政府が責任をもって、被災者の不安に応えるべきだと強く主張しました。
参加者は、原発の危険性や放射能の影響について意見交換し、原発ゼロをめざそうと話し合いました。
日本共産党の石村智子中国ブロック県民運動担当は4月17日、鳥取市のふるさと鳥取県定住機構を訪れ懇談しました。
市谷知子県議、民青同盟の岡田正和県委員長が参加。浅田正人事務局長が応対し、手4移住機構の取り組みを紹介しました。
定住機構は、若者の就職、県外からのIJUターン希望者の就職と移住を支援しています。
大学生が県内企業への就職活動をする場合、合同企業説明会に無料バスを手配する事業を今年から始めました。岡山市から広島市の説明会に往復のバスを出したり、鳥取県内3カ所の説明会(5月)に大阪市から片道無料のバスを出します。
大卒中途者で県外から県内の企業に就職を希望する場合、査定のうえで就職面接のための交通費を半額助成します。
県外からの就職を受け入れる企業には、事業主が引っ越し費用を負担する場合、距離に応じて7~15万円を上限に事業主に助成します。
また、企業が県外の合同説明会にブースを出す場合、東京は2万5000円、大阪、広島は1万円を助成します。
日本共産党の石村智子中国ブロック県民運動担当は4月18日、鳥取県境港市で、岩手県山田町の山田漁民組合に漁船3隻を贈った「宮古市に船を贈る会」のメンバーで船を手配した、境港三栄マリンの塚田勝輝社長と懇談しました。懇談には福住ひでゆき西部地区委員長、岩永尚之県書記長、錦織陽子県議、松尾好行市議が参加しました。
石村氏は、今年4月に宮古市と山田町を訪れた際、漁船に感謝の言葉が寄せられるとともに、漁具がないために山田町の1隻の船が活用されていないことを報告しました。
塚田氏は、昨年11月に陸前高田、大船渡両市を訪れたことを紹介し、船を贈る機会を与えてくれたことを感謝。「小型船をただでいいから引き取ってほしいという人もいる」とさらなる支援に前向きでした。
松尾氏は、支援金も集まっているので漁具を贈ることも考えたいと話しました。
この日、石村氏は、青年キャラバンで福住氏とともに米子、境港両市で宣伝。夜は米子市で民青同盟の企画した「青年の集い」で青年ら12人と交流しました。
日本共産党の石村智子中国ブロック県民運動担当は、4月17日に鳥取市で、18日に中西部で青年キャラバンとともに訴えました。キャラバンには、福住ひでゆき西部地区委員長、民青同盟の岡田正和県委員長、市谷知子、錦織陽子の両県議、角谷敏男鳥取市議、岡村英治、松本松子、石橋佳枝の各米子市議、定岡敏行、松尾好行の両境港市議が参加しました。
石村氏は「消費税大増税は、暮らしも経済も悪くし青年の未来を奪う。大金持ちほど負担が軽い税金の制度を改め、大企業や大金持ちが能力に応じて負担する制度にすれば、社会保障の財源はできる。国民生活を応援する政治に切り替えれば、景気がよくなり経済危機も打開できる」と訴えました。
岡田県委員長は、青年実態アンケート結果をもとに、青年の低賃金長時間労働を告発。「国や自治体に声を届けて人間らしく働ける世の中に変えよう」と呼びかけました。
キャラバンは、鳥取大学前や鳥取環境大学前、ハローワーク前で宣伝し、消費税シール投票などをしました。
日本共産党西部地区委員会は4月21日、米子市で党演説会を開き、250が参加しました。
宮本岳志衆院議員、石村智子中国ブロック県民運動担当、福住ひでゆき西部地区委員長が決意を表明しました。
宮本氏は、大阪維新の会が制定した教育基本条例について、母子寡婦福祉大会で府知事を前に「子どもをどう育てるか、子どもがどう生きるかは自由だ。政治家の決めることではない」と発言して拍手を浴びたことを紹介。独裁政治ではなく、新しい日本を切り拓く日本共産党を大きくしてほしいと訴えました。
石村氏は、鳥取県若桜町長が、TPP(環太平洋連携協定)参加では農林業や町の地域経済が崩壊してしまうと危機感を強めていることを紹介。中国地方から国民の声を届ける議席をと支援を呼びかけました。
福住氏は、福島県浪江町を訪れた際に避難生活の81歳の女性が途方に暮れていたこと、米子市の震災がれき受け入れ表明で若い母親が子育てに不安を感じていることを紹介し、政府に責任ある対応を取らせたいと強調しました。
JA鳥取西部の谷本晴美組合長、県建設業協会の野津一成会長、大山乳業の幅田信一郎組合長からメッセージが寄せられました。
演説を聴いた男性(35)は、宮本氏がサラ金の武富士を国会で追及した話を聞いて、「戦前の共産党が命をかけて国民の命と暮らしを守った、誇りを胸に追及した話が一番印象に残りました」と話しました。
日本共産党の米子市・境港市議員団と県議団は、原発事故やがれき処理などの現状と課題について被災地を視察し、この度、報告集を出しました。
福住ひでゆき西部地区委員長、錦織陽子県議、松本松子と石橋佳枝の米子市議、定岡敏行境港市議の5人は、4月3日から5日にかけて党福島県委員会、県庁、被災者支援センター、仮設住宅を訪問して懇談。5日は宮城県名取市でがれき処理の現地を視察しました。
本稿では、米子市で問題となっているがれき処理について、報告集での各議員の寄稿を紹介し、問題点を整理します。
定岡議員は、名取市で担当者から「がれきの汚染レベルは測定限界値以下か1㌔当たり50ベクレル程度で、焼却灰にして800~1000ベクレル程度と推測している」と説明を受けました。
名取市は来年12月までに全量処理の計画ですが、課題はがれきの受け入れ先ではなく、焼却灰や木質チップなど生成物の受け入れ先ということでした。
市の担当者は、宮城県全体では、がれき処理はすすんでいないとして、「ここまですすんだ名取市でも30万㌧のがれきを目の前に、街の復興はできない。精神的なことかも知れないが、ご理解をいただきたい。…三陸海岸部を見てほしい。海からすぐ山で、がれきの置き場もない」と語りました。
石橋議員は、名取市は進んでいるが、リアス式海岸の「宮城県北は仕分けする場所もない」と聞いたが、石巻もどんどんすすんでいるという報告(米子市議会・矢倉・西川議員)もあるとして、「震災がれきを十束ひとからげで、一般廃棄物と同じ焼却処理、一般廃棄物の焼却場へという国の方針はちがうと思う」「国や電力会社ではない第三機関の測定による放射線量の測定をし、受け入れ基準値も決め(直し)て、そして低レベルでも放射能を帯びたものは、特別な体制を取って、放射線が放出、拡散しないよう厳重管理する方針を国が持つべきだ」と語っています。
松本議員は、名取市は63・6000㌧のがれきが発生したとのことで、95㌧の焼却炉が2基設置されており、4月9日に稼働開始し、2年足らずで終わるということだったと報告。「2年足らずで終わるなら、他市のがれき処理のために有効活用し、遠くまで運ぶ効率の悪い考え方はやめたほうがよいと思いました。国に考え直すよう求める必要があるのではないでしょうか」と語っています。
錦織議員は「宮城県ではホットスポットがあり、がれきの広域処理には、政府が科学的根拠にもとづき、処理方法を提示し、徹底した情報公開のもと、住民の合意と納得をえることが必要です」とのべています。
各議員の発言によると宮城・岩手両県のがれき広域処理には、①汚染度の高い焼却灰の管理方法と受け入れ先②がれきの放射線の測定方法③焼却という処理のし方④焼却灰の放射線量の評価と基準⑤全国で処理することへの疑問(宮城県の広域処理希望344万㌧、岩手県の同57万㌧)⑥がれき全体の合理的処理のし方や見通しを国が示していないこと⑦国ががれき処理に本腰を上げず、処理を自治体に押し付けようとしていること⑧住民の合意と納得―などの課題と問題点があげられます。
日本共産党は、広域処理の必要性を認めた上で、上記のような疑問や課題、問題点に政府が真剣に応え対策を取るよう求めています。
メーデー鳥取県西部地区集会は、米子市文化ホール前広場で開かれ、150人が参加しました。
日本共産党の福住ひでゆき西部地区委員長が連帯のあいさつをしました。
昨年9月、東京から母子で故郷の米子市に避難してきた「山陰放射能汚染を考える会」世話人の雨宮美菜子さん(34)は、原発事故後に下痢、吐き気、咳、鼻血、脱毛、皮下出血によるあざやカゼの症状が続き、母子ともに健康がすぐれず、周辺の人たちも同様の症状を訴えていたため放射線被ばくの初期症状を疑ったとのべ、流通する食べ物などによる内部被ばくへの懸念を表明し、原発ゼロへの思いを語りました。
集会後、参加者は、「島根原発の再稼働許すな」「TPP参加反対」「消費税引き上げ反対」など、シュプレヒコールを上げながら市内をデモ行進しました。
米子九条の会は3日、憲法記念日学習会を開き、50人が参加しました。
鳥取大学地域学部の中村英樹准教授が講演し、改憲論について解明しました。
中村氏は、古典的改憲論について①天皇の元首化②自衛軍の保有③国民の権利の制限(緊急事態条項)を柱としていたが、近年の9条「改正」の目的は、集団的自衛権の行使、国連の軍事行動での武力行使を可能にすることだとのべました。
集団的自衛権について、石破茂元防衛大臣が学生を前に「友だちが殴られているのに助けないのは友だちとはいえない」と言ったことを紹介。
アメリカが国際法上容認されない「自衛権」(敵対行為を未然に防ぐために先制攻撃をする)を行使することを指摘し、殴っているのはアメリカであり、集団的自衛権を行使すれば、日本はアメリカといっしょに殴ることになるとのべました。
自民党の「新憲法草案」について、憲法観を転換するものだとして、①規制する対象が国家権力から国民になる②自由(良心、思想信条、学問、教育)を規制して思想教育する③統治者と被治者の支配関係を隠し同一性を強調する―をあげて警告しました。
参加者から、大阪市で「君が代」斉唱のさい「口元チェック」をするなど、橋下・「大阪維新の会」による教育統制について質問が出ました。
中村氏は、教師は公務員として憲法の精神に立って教える義務があると指摘。橋下氏は「選挙で多数を得て民意を体現している自分の言うことに従え」と言うが、橋本氏のような権力者をしばるのが憲法だと強調しました。
メーデー鳥取県集会が1日、鳥取市の風紋広場で開かれ約500人が参加しました。
主催者を代表して、県労連の田中暁議長があいさつ。松本光寿弁護士、日本共産党の伊藤幾子市議が来賓あいさつし、JA鳥取県中央会の副井晃参事が紹介されました。
松本氏は、原発は人類にコントロール不可能なものであり絶滅すべきと主張。橋下・「大阪維新の会」について、「君が代」で思想統制を試みるファシストの考え方であり、個人より国家を優先する思想は憲法と相いれないと警告しました。
伊藤氏は、消費税増税ではなく、雇用と暮らし守るルールを確立し、大企業の内部留保260兆円を社会に還流させ、内需主導の経済にして財政再建をと訴えました。
集会後、参加者は、「被災地の早期復興を」「原発のない社会を」「消費税増税反対」など、シュプレヒコールを上げながら市内をデモ行進しました。
鳥取市「9条の会」は憲法記念日の3日、鳥取市福祉文化会館2階広場で「平和のはと風船」を飛ばしました。
長本喜夫代表が、憲法9条改悪、自衛軍の保持など平和を脅かす動きがあるとして、平和への意思を込めて「はと風船」を飛ばそうとあいさつしました。
参加した50人は、平和のメッセージを付けた「はと風船」100個を青空に向かい、いっせいに放ちました。
1歳になる娘といっしょに参加した夫妻は、「子どもの住む世界を平和にしてね」と書いて風船を飛ばしました。
鳥取市庁舎住民投票を前に、市が配布を始めた広報「住民投票のお知らせ」について、「市庁舎新築移転を問う市民の会」(吉田幹男会長)、市議会会派「結」と日本共産党は4月28日、竹内功市長に抗議、配布の中止・回収を求めました。
広報の「選択肢の比較表」には、市議会の住民投票条例検討会で合意された2案の関連情報表に、新築移転案のみ利点をアピールする新たな情報を追加。「利便性が非常に高い」「建築面積が広く…多様な機能を整備」「敷地が広く…災害対策本部の機能が充実」「全面的に地元発注」「庁舎の寿命は100年」などとしています。
共産党の角谷敏男議員らは、深澤義彦副市長に抗議。「公正公平な資料とはいえない。議会軽視はやめよ」と公報の回収を要求しました。
深澤副市長は「回収の考えはない」と拒否しました。
東京で野田首相のTPP(環太平洋連携協定)交渉参加表明阻止の集会が開かれた4月25日、日本共産党鳥取県委員会と東・中部地区委員会はJR鳥取駅北口でTPP参加反対の宣伝をしました。
岩永尚之書記長と市谷知子県議が、国内産業や国民の暮らしを守るルールが撤廃され、日本の主権が奪われ、農業、食料、食品安全、国民皆保険、地域経済が破壊されるとのべ、TPP参加反対を呼びかけました。
日本共産党鳥取県東・中部地区委員会は6日、鳥取市議団(角谷敏男団長)を先頭に消費税反対と市庁舎住民投票で〝耐震改修に○〟を訴えるいっせい宣伝をしました。民青同盟の岡田正和県委員長も参加し、市内で訴えました。
国が財政危機を理由に消費税を10%に引き上げようとしていることについて、13・5兆円の国民負担増で経済も財政もだめになるとして、消費税増税に反対し、大企業・大資産家課税を呼びかけました。
市庁舎問題では、市が合併特例債(7割を国が補てん)を使って庁舎を新築しようとしていることについて、「国と市の財政は厳しく、借金を増やすと市民の負担は増えます」とのべ、「耐震改修で税金を節約しましょう」と呼びかけました。
鳥取市庁舎住民投票(5月11日告示、20日投票)を前に、「市庁舎新築移転を問う市民の会」(吉田幹男会長)は4月29日、全体集会を開き交流しました。
「市民の会」は地域集会を重ね、新築移転の問題点を指摘したチラシを配布・新聞折り込みしています。
新築移転賛成の団体などが「庁舎は耐震改修しても20年しかもたず二重投資になる」「合併特例債は7割を国が補助する。いま新築しなければ、特例債が使えなくなり孫子に大きな借金を残す」と宣伝していることについて議論されました。
日本共産党の角谷敏男市議は、①県庁は耐震改修後50年使用できるとされ、鳥取市本庁舎も同程度の建物の強度で50年使用できる②収入である地方交付税は算定替えなどで減額され、借金である合併特例債を増やすと、市の収入は減り借金は増える―と耐震改修で税金を節約するよう強調しました。
総合支所の存廃も話題となり、〝旧八頭郡の3支所、旧気高郡の3支所がそれぞれ1支所に統合され、国府町と福部町は廃止されるのでは〟と懸念する声が上がりました。
新日本婦人の会鳥取支部は4月30日、鳥取市の湖山池情報プラザで山菜などを天ぷらにして食べる会を開きました。
親子連れ約人が、湖山池に浮かぶ青島を散策して、ヨモギ、カラスノエンドウ、タンポポ、スイバ、イタドリなどの野草を採取。採取した野草や用意したタラの芽、ウド、サツマイモ、シイタケ、カボチャなどを天ぷらに揚げました。
ヨモギモチも作り、親子で食べました。
鳥取県民主医療機関連合会は12日、被災地の医療について講演会を開き、宮城県塩釜市の坂総合病院の矢島剛洋医師が講演ました。
矢島氏は、3年目の初期研修医で、昨年3月11日の東日本大震災で被災した住民の医療対応に従事しました。
震災時の医師の業務は、トリアージ、病棟業務、在宅診療、投薬外来、避難所訪問に分かれ、研修医の多くは、傷病者を重症度と緊急性によって選別し、治療の優先順位を決めるトリアージを担当しました。
避難所訪問は、支援医師が中心に医療対応し、糖尿病やぜんそくなどの慢性疾患は、投薬外来で薬を処方しました。
矢島氏は、震災被害は津波の被害者が多く、低体温症や軽傷がほとんどで、重傷や熱傷が少なかったのが特徴で、低体温症は床暖房や電気毛布で治療が可能だったと報告。
投薬外来はトリアージを超える患者数だったとのべ、投薬外来(被災した他病院の患者も多数外来)と避難所訪問により、当院受診に至る前に対応できたことが、トリアージの混乱を防ぎ、全体の医療体制を機能させることにつながったと指摘し、県外の医師、看護師、薬剤師、医療スタッフの支援を評価しました。
日本てんかん協会鳥取県支部と鳥取市は2日、てんかんについて正しく理解しようと講座を開き、鳥取大学医学部の吉岡伸一教授が講演しました。
吉岡氏は「生涯に100人のうち3人がなり、2人は自然に治癒したり治療で治っている」とのべ、てんかんは人口の1%弱の人がなっていると指摘しました。
てんかんは、大脳をもつ動物は昆虫や線虫に至るまでなり、大脳の神経細胞が激しく活動することで起こるとして、症状はけいれんなどの全身症状から、手の震えなどの身体症状や幻覚、幻視、幻聴、幻臭などがあるとのべました。
原因は65・5%が不明で、脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍、脳炎、先天性などが原因となり、誰でも起こる可能性があると強調。就職や結婚などで社会の理解が必要だと指摘しました。
全身症状の場合、通常の発作は1分から数分でおさまるため、危ないものを遠ざけて見守り、口の中にものを入れたり、体を押さえつけるなどの行為をしないよう注意しました。
原発事故と放射線の影響を考える講演会が4月28日、鳥取市で開かれました。鳥取大学医学部の栗政明弘准教授が講演し、モニタリングの重要性を指摘しました。
栗政氏は、低線量被ばく(100㍉シーベルト以下)の影響について、国際放射線防護委員会(ICRP)によるとガンの発生率を若干引き上げる程度だとしましたが、「知らないうちに放射性物質が高濃度に集積された場所があり得るため、高線量被ばくの可能性や長期低線量被ばくの影響が課題となる」と指摘し、モニタリング(各地の放射線量の測定や個人の被ばく線量の測定)を続けることの重要性を強調しました。
島根原発事故の影響について、A2Cソフトウェアを用いた放射線物質飛散シミュレーションを紹介し、「風速が遅いと高濃度で全体に広がり、一定方向に風速が早い風が吹くと狭い範囲で遠くまで広がる。雨が降ると土壌が高濃度で汚染される」と指摘しました。
西風が多い境港市では、松江市の澄水山(しんじさん)の影響で、昼間は日が当って上昇気流が発生し地表面の放射線量は低いが、夜間は線量が高くなるとのべ、昼間に避難するよう勧告しました。
憲法改悪反対鳥取県西部地区共同センターと原水爆禁止県西部協議会は9日、JR米子市駅前で〝6・9行動〟署名宣伝をしました。
大谷輝子事務局長、日本共産党の福住ひでゆき衆院鳥取2区候補、岡村英治米子市議が、核兵器禁止、島根原発廃止、憲法改悪反対を訴え、署名を呼びかけました。
18歳の高校生は「社会科の授業で第二次世界大戦のこと、憲法9条のことを教わりました。二度と戦争はあってはなりません」と署名しました。
行動には7人が参加し、40人分の署名が寄せられました。
日本共産党中国ブロック女性後援会によるキャラバンが14日、鳥取市をスタートし、米子、境港両市で石村智子中国ブロック県民運動担当、福住ひでゆき西部地区委員長が演説しました。キャラバンは21日までの8日間、中国地方各地を回ります。
「安心して子育てできる社会を」「仕事も家庭も大事にしたい」とスローガンの書かれたキャラバンカーの横で、女性後援会の人たちは、おそろいのオレンジ色のウインドブレーカーを着てアピールしました。
石村氏は、原発事故のため福島県から幼い子どもを連れて避難してきた女性が、健康不安を抱え検査が有料で困っていること、福島で子どもの医療費を国の責任で無料にするよう運動が起きていることを紹介し、島根原発の廃炉と自然エネルギーへの転換を呼びかけました。
福住氏は、子ども・子育て新システムは保育制度を壊し、子育てへの安心と希望を奪うものだとして、導入阻止を呼びかけました。
鳥取市では、市谷知子県議、伊藤幾子市議が訴えました。
伊藤市議は、市庁舎住民投票について、暮らしが大変なときに市庁舎を新築するのはおかしいという市民の声を紹介。県庁が150億円の新築計画をやめて25億円で耐震改修したことを報告し、「耐震改修すれば50年もつ庁舎を壊し、新築するのは無駄づかいだ」と批判しました。
市民は国保料、水道料金、介護保険料と負担が増え、賃金カット、年金減額などで収入は減っているとして、耐震改修で庁舎にかかる費用を最小限にして、市民の暮らし、雇用、福祉のために使う市政に切り替えようと呼びかけました。
7割を国が補てんする合併特例債について、国も市も財政は厳しく、国民の暮らしと震災復興に優先的にお金を使うべきですと強調しました。
鳥取市庁舎住民投票告示前日の10日、民青同盟県委員会(岡田正和委員長)は、JR鳥取駅北口でシール投票をしました。駅利用者の投票は、耐震改修が新築移転を上回りました。
投票総数は18で、投票に行く15、行かない3でした。
市庁舎は、新築移転に賛成6、耐震改修に賛成11、保留1でした。
市政に望むものは、①社会保障の充実②雇用対策③税金の無駄遣いをやめるが共に7、④保育・子育て支援3、⑤景気対策⑥防災対策はゼロでした。
新築に賛成の理由は「耐震改修してもすぐに建て替えないといけない」「耐震改修も新築も同じくらいの費用がいる」「跡地は日赤病院が欲しいと言っている。消防署も来る」「いま新築すると国からお金が出る。新築しないと次の世代に大きな負担を残す」などでした。
参加者は「耐震改修すれば県庁と同様に50年使える」「暮らしも市の財政も大変なときに借金は増やさないほうがいい」などと対話しました。
鳥取市庁舎住民投票を前に12日、青年らが「市庁舎新築移転を問う市民の会」(吉田幹男会長)幹部や耐震派の議員らを招き、市庁舎問題意見交換会を開きました。
会を呼びかけた男性(28)は「子どもたちは将来、厳しい環境の中で生きることになる。2人の子をもつ親として、より住みやすい負担の少ない未来を残してやりたい」とあいさつし、市政に無関心ではいられないと話しました。
青年の中から「そもそも市民は市庁舎のことを知らなかった。なぜ、2案しか選択肢がないのか。別の案がないのはおかしい」「耐震改修の20億円も大きなお金。一部増築は必要ないと思う」など、市民そっちのけで市長や市議会がすすめてきたことを批判する声が出ました。
「市民の会」の谷口肇組織部長は、住民投票後に市民の意見を聞いて見直すことを市議会が決めたことを紹介。議員の一人は「駅南庁舎などを活用すれば、増築はいらないと思う」と答えました。
青年から「今後、市民の負担は増えるのか」と質問が出て、議員らは「地方交付税が合併算定替えで減額(市によると四十数億円)になる。新築で合併特例債を増やすと、負担は増えサービスは悪くなる」と強調しました。
さらに、青年から「どうして市は大きなお金を使って新築したがるのか」との疑問が出ました。
谷口組織部長は、片山善博元総務大臣が、知事時代に県庁舎新築計画を撤回させて耐震改修したことを指摘。ゼネコンから一銭も献金を受けなかったので新築計画を撤回できたと話したことを紹介しました。
鳥取市庁舎住民投票が告示された11日、「市庁舎新築移転を問う市民の会」とともに、日本共産党東・中部地区委員会は、地域支部を中心にいっせいに宣伝に繰り出しました。
市と新築推進派は、「庁舎は耐震改修してもすぐ新築が必要になる」「7割を国が補てんする合併特例債が使えるうちに新築を」と主張しています。
稲葉山地区の松本芳彬支部長は、地区内で宣伝し反論しました。
耐震改修について「県庁は50年もつと言っています。新築すると150億円かかったのが、耐震改修をして25億円ですみました。境港市役所も耐震改修をしましたが、40、50年もたすと言っています」と訴えました。
さらに、合併特例債について「事業費の3分の2を国が地方交付税で補てんすると言いますが、国の財政は危機的です。地方交付税は満額出ず、市が借金で肩代わり(臨時財政対策債)しています。特例債を増やすことは、市の借金を増やすことにつながります」と強調しました。
臨時財政対策債は、国が償還に要する費用を後年度に交付税に算入する仕組みですが、鳥取市の場合、毎年20~30億円のペースで残高が増え、2011年度末には約266億円となり300億円に迫る勢いです。
鳥取市庁舎問題で、「旧市立病院跡地への新築移転」か「現本庁舎の耐震改修および一部増築」かを選ぶ住民投票が11日、告示されました。日投票。
竹内功市長は一昨年市長選後の6月、「庁舎は耐震改修しても20年しかもたず二重投資になる」「7割を国が補てんする合併特例債が使えるうちに新築を」として、市民の声を無視して強引に新築移転に走り始めました。
これに対して「県庁は耐震改修して50年使うが市庁舎はなぜ20年か」「特例債を使えば借金が増える」など市民の声と反対運動が起こり、昨年8月、「市庁舎新築移転を問う市民の会」(吉田幹男会長)が、有権者の3分の1に迫る5万人の署名を添えて住民投票条例案を議会に提出。新築派が多数を占める議会は、条例案を否決したものの、市民の声に押されて住民投票を決定しました。
「市民の会」は早朝出陣式を開き、吉田会長が「市庁舎を新築すれば、周辺事業、跡地開発を合わせると200億円とも言われる。合併特例債はあてにできない」と耐震改修案への支持を呼びかけました。
日本共産党市議団を代表して伊藤幾子市議は、〝暮らしが大変なときに大きなお金を使う新築はおかしい〟というのが市民の声だとして、耐震改修を訴えました。
新築移転派は「鳥取市役所の新築移転を実現する会」(近藤儀徳会長)を結成し、新築派の議員や後援会が新築移転を訴えています。
市は、農協の営農座談会に市職員を派遣して新築移転案を説明させる、市職労が新築移転賛成を表明するなど締め付けを強め、新築移転案のみ利点を強調する広報を全戸配布するなど、不公正な運営に批判が起きています。