鳥取市と市消費者団体連絡協議会は2月23日、立命館大学名誉教授の安斎育郎氏を招いて講演会を開きました。
安斎氏は「だまし博士のだまされない術」と題して講演し、「さっきまで必要としなかったものは欲得を捨て断る」「おかしいと感じたら相談する」「家に入れたり一人で対応しない」など、詐欺にあわないための心構えについて語りました。
安斎氏は、スプーン曲げや手品を実演し、どのように人がだまされるか種明かしをしながら説明。〝自分が見たり、聞いたりした体験を絶対化して真実だと思うのはまちがい〟だとのべ、思い込みや脳の錯覚を利用して人はだまされると指摘しました。
血液型による性格判断や霊に問題の原因を求める手法について、非科学的だと批判。霊の存在を信じるかどうかは個人の問題だと断ったうえで、霊視について、ある物体が発光するか光を反射して、視覚が刺激されることで可視化されるのであり、肉体を失っても生前の姿がそのまま見える霊は実在しないとのべました。
死生観について、人は肉体を失っても、その肉体を構成していた原子は、生物に取り込まれ再び生命の世界に舞い戻ってくると語りました。