2013年4月14日付 鳥取民報
鳥取ダルク、鳥取県断酒会、とっとり喫煙問題研究会などが中心となって3月20日、依存症(アディクション)問題に取り組む鳥取アディクション連絡会が発足しました。
鳥取市で設立総会が開かれ、依存症者、支援者、医療・行政関係者ら約100人が参加。安陪隆明、山下陽三の両医師が共同代表に就きました。
山下氏は、経過報告でアディクションには、アルコール、覚せい剤など薬物のほか、ギャンブルや万引きなどのプロセス依存、共依存や児童虐待などの人間関係の依存があると紹介。依存症は病気であり治療が必要だが、医療だけでは限界があり依存症者の自助グループの活動を通じて回復=クリーン期間を保つ=が可能となると、自助グループの重要性を強調しました。
鳥取ダルクの千坂雅浩理事長は、自ら薬物依存で苦しんだ体験を語り、〝生きづらさ〟を物や行為、人によって解消しようとする病は一生治らないが、仲間の助けを借りて止めつづけることができると話しました。
同会は、関係団体間の連携を強めて県内の依存症の実態把握に努め、身近な人に依存症の傾向があれば、誰でも気軽に相談できる体制を整える方針を確認しました。