【5月5日付】鳥取市「9条の会」が音楽と講演の会  原発も戦争もノ―

鳥取市「9条の会」は4月13日、鳥取市で「音楽と講演のひととき」を開き40人が参加しました。
 中学社会科教師の小川周作さんが「兵器となったふるさとの和紙―風船爆弾の歴史に見る戦争と平和」、宝木地区婦人会元会長の岩田玲子さんが「青谷原発反対運動」について講演しました。
 小川さんは、風船爆弾が女学生を動員して和紙とコンニャク糊で作られ、直径が10㍍あり、約1万個つくられたうちの9000個以上が放球され、1000個程度がアメリカに届いたとみられると話しました。
 ゴム風船では水素ガスが抜けるため、和紙5枚をコンニャク糊で重ね、苛性ソーダで表面処理して気密性を高め、アメリカまでジェット気流に乗せて届かせ、オレゴン州では女性と子ども5人が亡くなったとのべました。
 今も工房が残る和紙の原産地の青谷は、風船爆弾の原料を提供し戦争と無縁ではなかったと指摘しました。
 岩田さんは1980年代、青谷町への原発立地の動きを受け、気高郡連合婦人会が中心となり学習会、署名運動、計1500個の風船飛ばし、著名人の共同アピール、1坪地主運動を組織し、中国電力に立地を断念させたことを報告しました。