米子九条の会は3日、米子市文化ホールで憲法講演会を開きました。
政治史専攻の小畑隆資・岡山大学名誉教授が「自民党の国防国家構想―『日本国憲法改正草案』の検討―」と題して講演しました。
小畑氏は「いま憲法が現実政治の課題としてとりあげられる状況が生まれている」と前置きして、憲法は権力をしばるもので第99条にはっきりと明記してあると指摘。自民党の改憲草案について「壊憲案」だと批判しました。
草案第102条で「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」と国民をしばるものとなっており、自民党の狙いが憲法のしばりから解き放たれ、憲法を国民支配の道具に変えることにあると喝破しました。
また、96条を改定し憲法改定のハードルを勝手に下げようとしていることについての、「憲法を守らせる運動を起こそう」と提起。この夏の参院選を「96条改定を主張する候補を落とす選挙にしよう」と呼びかけました。