鳥取県弁護士会は5日、鳥取市でシンポジウム「あったらいいな!子どもの権利条例」を開きました。
熊本学園大学の堀正嗣教授が「子どものアドブカシー(弁護、支援)制度」について基調講演しました。
堀教授は、イギリスの制度を報告。調査・勧告の権限を持った州の「子どもコミッショナー」と民間のアドボケイト(支援者)が補完し合い、政策・制度や個別問題の解決のために「子どもの声や困っていることを聞き、代弁、支援して子どもに関わる仕事をするおとな(学校や施設)が子どもの意見と利益を考慮するように促している」とのべました。
パネルディスカッションでは、子どもの権利救済制度実現にむけて、弁護士、大学教員、県職員、児童養護施設館長らが語り合いました。
安田寿朗弁護士は、県弁護士会が教育、行政関係者らと勉強会を13回開き、3年7カ月かけて作成した「子どもの権利条約要綱案」について解説しました。
堀教授は、「子どもの権利条例」について作成当初から子どもが参加して作っていくことが重要だと指摘。「イギリスも子どもに関わる法律は、委員の半分を子どもが占めている」と紹介しました。