日本共産党の岩永なおゆき県書記長は5月30日、有機米を栽培する気高オーガニック倶楽部(鳥取市)代表の梅実一夫氏を訪ね、アベノミクスの影響やTPPについて懇談しました。田中文子市議、県農民連の今本潔事務局長が同行しました。
梅実氏は、アベノミクスでトラクターなどの油代はかさむが、消費者との信頼関係を重視して販売価格は固定していると話しました。
高級スーパーから扱いたいとの誘いもあるが、生産量に限りがあり、健康問題などを抱える消費者を優先して断っているとのべました。
安倍首相が、TPPに備えて農村の所得を倍増させると言っていることについて「現実はちがう。外食産業は安い外米が主流になる。日本の高いコメは海外でも売れない。食品大手は、今でもオーストラリアやメキシコで農産物を作り逆輸入している」と、消費者の国産米離れと米農家の衰退を指摘しました。
岩永氏は、壊滅的影響を受ける北海道や県内酪農の例をあげ、生産者、消費者と協力しTPP阻止に全力を尽くすと語りました。
梅実氏は「正しい主張をする貴党に伸びてほしい」と期待を表明しました。