【6月30日付】鳥取市庁舎特委で伊藤市議が質疑  市議会は市長の「新築移転」にノーを

 日本共産党の伊藤幾子鳥取市議は24日、市庁舎整備特別委員会で市当局が示した「市庁舎整備の基本的な考え方」(たたき台)について質疑しました。
 竹内功市長は「たたき台」として①旧市立病院跡地に新庁舎を建設②庁舎の機能は新庁舎と駅南庁舎に集約③既存の庁舎(本庁舎)は適切な活用を検討―を示し、議会と調整するとしています。
 鳥取市の亀屋愛樹庁舎整備局長は、全体構想を決める前に7月13、14の両日、市内5会場で市民説明会を開きたいとして、「①(新庁舎)は前提として③(本庁舎)の扱いについて検討がいる」などとのべました。
 伊藤市議は、「たたき台」の①、②、③の基本的柱は住民の意見を入れて変えるのかと質問。亀屋局長は「みなさんの意見を聞いて、参考にはさせていただく」と答えました。
 「たたき台」は実質新築移転ではないかという議論があり、伊藤市議は、「市民は住民投票で新築移転ノーの意思表示をした。議会は住民投票結果を尊重すると市民に表明し、市民は議会が耐震改修をすすめると思っている。住民投票の背景には『市長と議会で勝手に決めるな』という市民の思いがある」と指摘しました。
 質疑の結果、市議会として現時点では、市当局の説明は受けても了解はしないことを確認しました。