日本共産党の錦織陽子鳥取県議は6月20日、6月定例県議会で畜産飼料高騰対策などについて一般質問しました。
錦織議員は、アベノミクスによる円安の影響で「過去最高のエサの値上がりで、肉牛の競り値から子牛購入費、エサ代を引くと手元に残らない。薬・注射代、水光熱費、運賃を引くと1頭につき5~10万円の赤字になり人件費が出ない」という畜産農家の声を紹介し、無担保・利子補てんの緊急融資制度を要請しました。
西山信一農林水産部長は「無担保、無保証のセーフティネット資金がある。2月からの募集で10件申し込みがある」と答えました。
錦織議員は、セーフティネット資金は貸し渋りがあると聞いたとして実情を調べるよう求め、和牛ヘルパー制度の導入、牧草の種への助成、ドライエージング(乾燥熟成)施設設置への支援を要望しました。
平井伸治知事は「融資は、畜産農家の実態を聞いて政策金融公庫に働きかけたい。和牛ヘルパー制度導入の要請は受け止める。種の助成は全量輸入頼みのチモシー(北米の牧草)を試験栽培する場合は支援する。ドライエージングは農協がやれば助成する」と答えました。