【7月14日付】鳥取市でエレルギーの未来を考える  実は危ない低線量被ばく

 えねみら・とっとり(エネルギーの未来を考える会)は6月8日、鳥取市で深川市立総合病院(北海道)の松崎道幸医師を講師にスカイプ中継で低線量被ばくの危険性について学びました。
 松崎氏は、福島県の調査で17万4千人の子どもに甲状腺がんが12人、がんの疑いが15人という結果について、チェルノブイリ周辺の5年後調査で5万5千人の内4人ががんだったことをあげ、「同程度の発症率だが、疑いを含めると高い。チェルノブイリでは強制移住したが、福島は1~2年後の調査であり、今後住みつづければ高くなる」と警告し、追跡調査の重要性を指摘しました。
 日本で居住可能な放射線量の基準値が20㍉シーベルト未満である点について、世界的には自然放射線量の高い地域でがんの発症率が高く、2~10ミリシーベルトで流産、先天性心疾患、ダウン症、悪性腫瘍が増加するとのべました。
 原発労働者の被曝や、CT、マンモグラフィーなど医療被曝の追跡調査の結果、10ミリシーベルトごとにがんの発症率が3パーセントずつ増え、100ミリシーベルトでは30%増えるとのべ、放射線の影響を受けやすい子どもや胎児は特に危険と指摘しました。