鳥取市立中央図書館(西尾肇館長)は、漫画「はだしのゲン」を児童書コーナーから引き上げて2年間、事務所内に置いていましたが、指摘を受け8月22日から自由に閲覧できるコミックコーナーに移しました。
同図書館によると2011年の夏、「はだしのゲン」を借りて読んだ小学生の母親から「女性が乱暴される描写があるのに、子どもが手に取れる場所に置いてあるのは問題ではないか」との意見があり、カウンター裏の事務所内に移動していました。
同図書館は「一時的に別置きして取り扱いを判断するつもりだったが、職員会議での協議を怠ってきたことを反省する」としています。
鳥取県の平井伸治知事は22日、記者会見で同書の閲覧制限について聞かれ、「連載を読み、『はだしのゲン』を通して戦争ということ、原爆ということについて非常に身近に感じた。戦後世代にとっては、できない体験を漫画を通してしてやったわけで、その漫画を読む、アクセスする自由というのは、子どもたちを含めてあっていいと思う」と回答。一律に全巻を閉架にする措置に疑問を呈し、それぞれの現場で適切に判断していただきたいとのべました。
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