航空自衛隊が、鳥取県境港市の美保基地で、C1輸送機に代わる次期大型輸送機C2による物資投下訓練を実施する問題で、日本共産党西部地区委員会(福住英行委員長)と美保平和委員会(明石孝男会長)は2日、美保基地に対し緊急に申し入れました。
集団的自衛権行使を先取りする日米軍事一体化に反対し、その中心的役割を果たすC2配備と物資投下訓練を中止するよう要請しました。
明石氏は、①6月10日実施の陸海空自衛隊と米海兵隊の合同軍事訓練「ドーン・ブリッツ」(夜明けの電撃戦)のように集団的自衛権行使の先取り②中期防の輸送部門の目玉がC2で、イラク戦争でC130が果たした役割を担うことは明らかであり、今回の物資訓練はその実戦にむけた訓練の一環だと指摘し、断固反対すると表明しました。
さらに、歴代の自民党政権が続けて来た「専守防衛」を基本とする防衛政策を根本から変更するもので、憲法9条に真っ向から反し、容認できないと主張しました。
応対した山内成樹二佐・監理部長は「司令に伝える」とのべました。
C2輸送機は5日、美保基地上空まで飛来しましたが、天候不順のため投下訓練を行わずに航空自衛隊岐阜基地まで引き返しました。美保基地によれば、投下訓練は9日に実施しました。