倉吉市議選と北栄町議選の投・開票が6日おこなわれ、日本共産党候補が当選し躍進しました。倉吉市議選では佐藤ひろひで氏(60)=元=が議席を奪還し空白を克服、北栄町議選では長谷川昭二氏(58)=現=が再選を果たしました。両候補は、公約実現のために全力を尽くすと表明しました。
倉吉市議選(定数3減の17に20人が立候補)で佐藤候補は、地元の応援を受け市議選過去最高の1346票(得票率5・48%)を獲得し8位当選。参院比例票の1・07倍、前回票の1・59倍にしました。
佐藤候補は選挙戦で、①基金約6億円の1部を使って国保料を1世帯1万円引き下げる②小中学校、保育園の統廃合反対③TPP加盟を阻止し、農業を守る④住宅リフォーム制度の創設―などの政策を訴えました。
「消費税の町負担が約6億円増え、年金の支給が約5億円減り倉吉市の経済は大打撃。小学校の廃校や保育園の廃園は地域を衰退させる」として、国の悪政と対決し〝住民が主人公〟の市政を実現できる議席をと呼びかけました。
議会構成は、共1(0)公2(3)民2(2)自1(0)無11(15)。共産党の議席占有率5・88%となりました。投票率は61・37%です。
北栄町議選(定数15に16人が立候補)で長谷川候補は、共産党シフトで地元由良宿に4人が立つ激戦を制し、442票(得票率4・82%)を獲得し12位で当選。前回票を3票減らしましたが得票率を0・35%のばし、参院比例票の1・13倍にしました。
長谷川候補は、①町の風力発電事業の増収分2億円は、町民の暮らしに優先的に使う②医療費窓口負担の軽減、給食費助成、下水道料金引き上げの中止③住宅リフォーム助成制度の実施④TPP交渉撤退、農業後継者支援⑤同和施策終結―などの政策を訴えました。
「一般会計は、3億8千万円を下水道会計に繰り入れても2億3千万円の黒字です。町は一般会計の繰り入れをやめ、下水道料金を1・7倍に引き上げる方針です。売電収入も増え、下水道料金を引き上げなくても十分やっていけます」と語りました。
議会構成は、共1(1)公1(1)民1(1)無12(12)。共産党の議席占有率は6・67%と変わらず。
投票率は71・93%でした。