【10月13日付】鳥取市で被災者支援フォーラム 震災・原発事故忘れないで

 とっとり震災支援連絡協議会は9月25日、鳥取市で東日本大震災復興避難者支援啓発フォーラムを開き約70人が参加しました。
 福島県会津坂下町から家族で鳥取市に避難してきた高校3年生の矢野健太郎さんは、避難して同市に引っ越してきた理由を「放射能が気になって落ちついた生活ができなかった。鳥取は、原発がなく地物が多くて汚染食品があまり流通していないから」と話しました。
 「震災の文字が薄れ始めている。震災からの復興、原発の放射能の影響はゴールが見えない。10年、20年ではすまない」と告発し、おとなたちへの注文として「自分たちはこれだけやったと、堂々と言えるように務めてほしい。そうすれば、次の世代も受け止めて前に行けると思う」と訴えました。
 パネルトークでは、福島県の郡山市から鳥取市に避難した片山晴美さん、いわき市から広島県に避難した三浦綾さん、東京都から岡山市に避難したはっとりいくよさんが、避難した経緯と放射能との向き合い方について語りました。
 3人とも幼い子どもを抱え、家族で避難したり夫を残したまま母子で避難しています。
 はっとりさんは「東京でも部屋の中で0・2マイクロシーベルトありました。保育園では顔がパンパンにはれた子がいました。母子で口内炎に悩みました」と状況を語り、「東京でもだいじょうぶじゃない」と訴えました。