【11月3日付】鳥取市で障害者の人権を考える  障害者が当たり前に生きる社会

 障害者の人権を考える集い「知っていますか、生きることの大切さ!」が10月5日、鳥取市で開かれました。
 地域で暮らす重度身体障害者のドキュメンタリー映画「晴れた日ばかりじゃないけれど」を上映。監督貞末麻哉子さんと障害者の小柴千鶴さん(67)が対談しました。
 小柴さんは、27歳で筋ジストロフィーを発症し、今では首から上と指先しか動きません。夫が脳梗塞で倒れましたが、夫婦で必要な介護が受けられなかったと言いました。夫を亡くした後、24時間介護が必要な自身を介護する事業所を立ち上げたことなどを語りました。
 小柴さんは現在、2つの法人を経営して障害者も雇い、株式会社「えがお」では、介護事業・農業・こんにゃく加工を、NPO法人「夢ハウス」では、テープ起こし・印刷・軽作業などをしています。
 小柴さんは、施設入所を強く勧める行政に抵抗し、「当たり前に暮らす」ためにボランティアを募って地域で生活してきたと言い、「体は不自由になっても役に立ちたい」と訴えました。