鳥取市で8日、秘密保護法とTPPについて学ぶ学習会がありました。呼びかけたのは、ポニー牧場を経営するハーモニィカレッジおひさま広場(親子の会)の石井優子さん。
石井さんは、会員の母親から「秘密保護法が出てきて、どうしていいかわからない。子育てしていて、泣きたいほどつらい」とのメールを受け、「これでいいのかTPP大行動」に呼応して学習会を計画したとあいさつしました。
参加者は、秘密保護法の条文を読みながら、疑問を出し合って意見交換。条文の解釈によっては「デモもテロ」になる、「その他」が多く特定秘密の範囲を広げられるなどの問題点が出され、恣意的に運用される可能性があることや危険な中身をまわりに知らせようと話し合いました。
その他、行政から独立した監視機関がない、特定秘密を保有する適合事業者に国籍条項がない(外国企業もなれる)、報道又は取材の自由に配慮(どの程度配慮するのか)、取材行為は、専ら公益を図る目的を有し(公益を誰が決めるのか。公益を図らないものは認めない)、著しく不当な方法によるものは正当と認めない(不当を誰が決めるのか)―などの問題点が指摘されました。
強行採決のやり方が非民主的だと話題になり、「与党が過半数を握ればなんでもできることになる。民主主義とは多数決ではなく、少数意見を尊重し、議論を尽くすことではないか」などの意見が出されました。
また、「なぜ急いで乱暴なやり方で成立させる必要があったのか」と疑問が出され、「TPPの国会承認が控えており、国民に公表できない情報を特定秘密にしたうえで批准する目的があるのでは」(すでに森雅子担当相がTPP交渉の内容は秘密保護法の対象になり得るとのべている)などの意見が出されました。
今後の課題として法の施行までに、反対の声を広げるとともに、政府に対して「ツワネ原則にそったものでないと認めない」などのハードルを課したり、住民説明会を開かせるなどの取り組みをしようと話し合いました。