鳥取環境大学公開講座が11月2日、鳥取市の県立図書館であり、角野貴信准教授が土壌の観点から環境問題について講演しました。
角野氏は、2010年までの20年間で耕地面積が15万平方㌔、森林面積が127万平方㌔減少したと指摘。1万平方㌔は鳥取、岡山両県の面積に匹敵するとのべました。
一方で牧草地や永年性作物地(コーヒー、ココアなど。耕地面積からは除外)は70万平方㌔が増加しており、森林の減少は、牧畜やコーヒー栽培などの開発による破壊が大きいと強調しました。
温暖化の原因は、二酸化炭素だけではなく、メタンなどの増加があり、メタンは家畜の排せつ物や水田から発生し、25%は牛や羊のゲップだとのべました。
IPCCによると温暖化寄与率は、二酸化炭素約6割、メタン2割です。
温暖化防止対策として、二酸化炭素の削減の他、森林や耕地、牧畜の適切な管理、炭素を固定する腐植などの土壌有機物を増やすことを上げました。