鳥取アディクション連絡会は11月23日、米子市で第4回アディクション(依存症)・フォーラムを開きました。
安倍内科医院の安倍隆明院長が「タバコの正体」、渡辺病院の山下陽三診療部長が「依存症の実態と対応を知る」と題して講演。依存症の当事者らが回復するための仲間の大切さを語りました。
山下氏は、アルコールについて毎日飲むなどの習慣飲酒と依存症初期の境界について、依存症の人は、節酒で引き返せず断酒しかないと説明しました。
依存症になる人たちの特徴について、「自己評価が低い」「本音が言えない」「孤独でさびしい」などをあげ、依存症者が人の役に立っていることを実感できる関係づくりが大切だとのべました。
「生きづらさのピラミッド」として、底辺に渇望、幻覚妄想などの症状があり、その上にお金、仕事、人間関係(失った信用、財産など現実の苦労)があると指摘しました。
治療の途上での「薬物の再使用」はプロセスであり、「治療からの離脱」こそが、避けなければならない問題だと強調しました。
薬物は、使用を続けると「自分で止められなくなる」「職場に行けなくなる」「家族と会話できなくなる」と警告しました。