鳥取県若桜町は、来年度から認定子ども園の保育料を完全無料にする意向を示しました。第1子から無料にするのは、全国初とみられます。 県が新設する保育料無料化制度(経費の半分を県が助成、対象は保育園や幼稚園など)を活用する予定です。県は、制度が実現すれば中山間地域などで手厚い子育て支援をめざす市町村をモデル事業として支援します。
若桜町は、公立保育園1園と民間幼稚園1園がありましたが、昨年4月から認定子ども園「わかさこども園」1園に統合し、幼稚園は廃園となりました。 現在は、県の措置を活用して第2子以下の保育料を軽減していますが、来年度から無料に。同園には43世帯54人が通園しており、保護者の払う年間保育料は約890万円。無料化にともない町の負担分は約4百数十万円になります。
町民福祉課によると、若者夫婦の転出傾向がつづいており、若者定住策として期待が高まっています。 日本共産党の中尾理明町議は「町は学校給食費の半額負担や高校生の通学費補助など、少子・高齢化対策として子育て支援に力を入れて来ました。党としてひきつづき施策充実のためがんばります」と話しています。