鳥取市で1月18、19の両日、ドキュメント映画「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」が上映され、19日は監督の長谷川三郎さんとフォトジャーナリストの那須圭子さんがトークセッションしました。
福島さんは、被爆者とその家族「ピカドン ある原爆被爆者の記録」を発表。その後、プロとなり、自衛隊と兵器産業に潜入・告発、天皇の戦争責任展を開き、上関原発に反対する祝い島などを撮り続け、福島原発事故後の福島を撮影しました。
上関原発反対運動に加わり、福島さんの仕事を受け継いだ那須さんは、祝い島の住民らが、原発予定地(長島・田の浦)埋め立て阻止のため海上で中国電力側と対峙したとき、中電社員が「いつまでも農業、漁業だけでやっていけると思うんですか」と問いかけ、島民らが怒り、嘆いた様子を報告。
「農業、漁業こそ、島民の誇りであり、自分たちで食料を自給できることが闘いの底力になっていることに気づかされた」と告発しました。
また、原発事故前、大手紙が上関原発反対の住民運動を取材しても、推進側を考慮した記事を書く理由に「中立ですから」を上げたことについて、「報道に中立はない。どちらの側に立つのかが大事」とのべました。