鳥取市で2月18日、消費者大会が開かれ120人が参加しました。主催は、中国労働金庫鳥取支店、新婦人県本部、県母親大会連絡会、県生協連です。
県農業会議会長で全国食と農応援団講師の川上一郎氏が食育について講演しました。
川上氏は、人間(日本人)は動物としての基本的な「動く」「食べる」「眠る」「産む」「自立する」の動作が、正常におこなわれなくなって、運動不足、過食・肥満、不規則な睡眠・不眠、人口激減、年間3万人の自殺など、機能低下を起こしていると指摘しました。
視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚の五感をみがく食農教育が重要性で、その土地、水で育った物を食べることが大事で、輸入品は不健康と指摘しました。
TPP参加について質問が出て、川上氏は反対だとして①日本の農業は小規模で条件が厳しく、コスト面で外国の農産物と競争すれば負ける②食料を外国に依存すれば、異常気象などで輸出国が食料難になったとき確保できなくなる③食料を外国から入れて農業が不要となれば、農村がなくなり(自然と共生した生産地の田舎がなくなり、消費地の都市だけになり)いびつな国になる―と理由をのべました。