国民春闘共闘鳥取県東部地区懇談会は15日、首都圏青年ユニオンの神部紅事務局次長を招いて春闘学習会を開き64人が参加しました。神部氏は青年の貧困と「ブラック企業」の実態と題して講演しました。
神部氏は、ブラック企業の実態について「寮費、寮食に6万円かかるうえ結婚支度金(会社が給料から差し引いて貯金)3万円が4万円に増額になった」「パティシエの授業料130万円を返すため我慢して働いたが朝6時から夜10時、または朝まで働かされ残業代が出なかった」「コンビニのノルマでコーヒー券やおでんを買わされた」「8千円の日当で働いたが、働きが悪いとして無給だった」などの事例を紹介しました。
景品水増し・窃盗の罪を着せられた秋田書店の女性は、不正をやめるよう訴えたため、担当の漫画家の仕事を切られるなどパワハラを受け休職中に懲戒解雇。現在係争中です。
神部氏は、サービス業大手の「正社員化」について「残業代を払わない、配転も断れない、体のいい労働強化」だと指摘。「日本企業のブラック化と若者の貧困は、放置すれば貧困の再生産・固定化、経済的徴兵制をひどくする。若者がブラック企業とたたかうための生活基盤の整備をと」訴えました。