【4月6日付】鳥取市長候補が公開討論  市庁舎は住民投票尊重を

 鳥取市長選候補の深澤義彦(61)、鉄永幸紀(66)、福浜隆宏(48)の3氏の公開討論会が3月28日おこなわれました。主催は青年会議所。
 深澤氏は、庁舎問題について「新築移転が正しい選択」であり、「将来に負担を残す、まちがった方向に市政の舵を切ってはならない」「リーダーに必要な資質は信念を曲げないことだ」「可燃物処理施設も、ごみを溢れさすわけにはいなかい」と強調しました。
 農林水産業は、県の基幹産業であり、企業誘致とともに「地場産業を支援し底上げしたい」「(エネルギー・環境政策は)社会システムを循環型にしないといけない」と答えました。
 鉄永氏は、庁舎問題について「本庁舎のコンクリート強度は十分で劣化もなく、住民投票結果通りに耐震改修したい(10年余りで建て替える必要はない)。全国の業者の知恵を借りれば、費用を抑えられる。新築移転は過大だ」とのべました。
 行政として「立案段階から公開して市民の意見を聞き、議員が市民を代表して議論し、時間をかけて市民が納得する決定をすることが大事」と強調。総合支所の権限を強化し、「住民による地域づくりを支援」「生ごみを分別回収し、液肥にして地産地消し、日本一の循環型社会にしたい」と話しました。所得による学力格差があり、教育委員会と連携して解消したいとのべました。
 福浜氏は、庁舎問題について「本庁舎を耐震改修し、市立病院跡地にコンパクトな防災拠点の庁舎をつくる。現地に耐震改修のためのスペースはない」とのべました。
 行政として「一番大切なことは、聞く耳をもつこと。市職員が市民の元に出かけて現場の声を聞きたい。地域審議会を市長の諮問機関にせずに、自分たちの問題を解決する場にしたい。市民と一緒に考える市政にしたい」と話しました。
 病児・病後児保育で子育て支援し、木材資源をエネルギーに活用して地域循環型社会をめざし、地鶏や砂丘で滞在型観光都市にしたいとのべました。市職員の給与削減は、景気回復に逆行すると指摘しました。