鳥取市「9条の会」などでつくる「はと風船実行委員会」は3日、鳥取市の「わらべ夢ひろば」で「平和の鳥フェスティバル」を開きました。子ども連れの家族ら約330人が参加し、「平和のメッセージカード」を付けた1000個の「はと風船」を、大空に向けていっせいに飛ばしました。昨年は愛知県まで飛びました。
長本喜夫実行委員長は、「憲法記念日に平和への祈りを込めて、全国に平和のシンボルのハトを届けましょう」とあいさつしました。
映画監督の山田洋次さんのメッセージ「戦争は絶対にしません、と世界中に向かって語り続けよう、ぼくたちの国は」や、弁護士の宇都宮健児さんらのメッセージが紹介されました。日本共産党の志位和夫委員長もメッセージを寄せました。
同イベントのポスターを書いた女性(35)は、7歳の息子と3歳の娘と参加しました。「子どもたちの笑顔がずっと続くような世の中におとながしていかないと」と話していました。
メッセージを寄せたのは、ほかにエッセイストの海老名香葉子、九条の会事務局長の小森陽一、政治学者の畑田重夫、浅井基文、若桜町長の小林昌司の各氏。
行政等に後援を要望したところ、鳥取市と同市教育委員会に断わられました。
鳥取市は、その理由を「憲法は我が国の最高法規であり、常に国民の広く自由な議論の下にあるべき…有意義な取り組みではありますが、広く自由な議論を保障する観点から、本市の名義後援にはなじまないものと判断した」と回答しました。