日本共産党鳥取市議団は5月21日、市教育委員会の木下法広教育長と教育委員会「改革」について懇談しました。角谷敏男、伊藤幾子、田中文子の各市議が参加しました。
角谷市議は、政府のすすめる教育委員会「改革」について(1)教育委員長がいなくなり、教育委員会が首長任命の教育長の支配下に置かれ、首長からの独立性が保てなくなる(2)首長が教育委員の協議を主宰し、教育介入が強まる(3)国の関与が強まる—と指摘し、教育長の考えを聞きました。
木下教育長は、「今の制度をつづけるべきだ」とのべ、その理由を「戦前の国家主義的教育が戦後、(反省の上)民主的教育になった。そう(国家主義的教育に)ならないために、今の(教育委員会)制度ができた」と強調しました。
さらに、たとえ新制度になっても「独立した執行機関として教育委員会が残り、市長部局のような付属機関ではない」と指摘。「首長に任命されたからといって、イエスマンになる必要はない。首長といえども住民、保護者の理解と賛同がなければ、すすめることはできない」として、新教育長と教育委員が子ども、保護者、住民の立場にたってしっかりと主張することが大事だと明言しました。