鳥取県生活協同組合連合会は12日、「核兵器と戦争のない平和な世界」への願いを込め、鳥取市内で「日本海コース2014ピースリレー平和行進」のパレードをしました。生協組合員ら85人が参加しました。
集会では、長崎市で被ばくした前田さん(76)が被ばく体験を語り、鳥取大学生協の学生らが「平和クイズ」をしました。
6人兄弟の前田さんは、原爆で両親と当時18歳の長男と4歳の弟を亡くし、薪で火葬したと語りました。
当時山里小学校の2年生だった前田さんは、57歳のとき被爆者手帳を申請し、小学校から行方不明との証明書を得て交付されたと言いました。
手帳を申請するまで、夫や子どもにも被爆者だと打ち明けずにきたことに、「昔はうつると言われて差別されたから。思い出すと悲しいから」と話し、「戦争は親、兄弟、家もみんな無くす。戦争は怖い」と戦争反対を訴えました。
学生らは、「世界には少年兵は何人いるか」(25万人以上)「牛肉1㌔生産に必要な水の量は」(2万㍑)などと出題しました。
参加者は中心市街地をパレードし「世界から核兵器をなくしましょう」「戦争のない平和な世界を」と唱和しながら行進しました。