鳥取県最低賃金専門部会(野津和功部会長)の第2回専門部会が7月30日、鳥取市で開かれ、意見陳述がおこなわれました。
県労連推薦の労働者が友人男性(25)の労働実態について告発しました。
男性は、フルタイムのバイトで昨年春に職場を変わるまで時給700円で月に27~30日間のペースで働きました。月の手取りが11万円程度で暮らせず、体調を壊して会社を休んだことをきっかけに、夜勤の職場に変わりました。
夜勤は、割り増しが付いて時給880円に。週6日勤務で別の会社で週1日昼勤し、総支給は月額18万円、税・年金・社会保険料を引いて15万円で暮らしています。
食事はアトピーの除去食で食費を月2~3万円に抑え、水道光熱費、家賃のほかに自動車免許ローン2万円、親への仕送り1万円、通院費5000円を支出すると、残りは2万円程度で通信費、交際費に消え、貯金ができません。
月の総労働時間は224時間で所定内労働時間(170時間程度)を大幅に超えています。告発した労働者は「時給1000円にして労働時間を減らし、貯金もできる生活」を願っていると代弁しました。