米子市で9日、「平和のための戦争展」が開かれ、家族連れなど数百人が訪れました。
被爆写真、戦時中の暮らしのわかる日用品、衣類、遺品、戦時中の教育などが展示され、すいとんの試食、紙芝居「はだしのゲン」、「大山口列車空襲」の上演、映画「日本の青空」などの上映がおこなわれました。
松江市在住の西山昭子さん(87)が「私の戦争体験と憲法」と題して自らの体験と憲法の大切さについて語りました。
西山さんは、小学校5年生のとき通年動員され、真空管を組み立て、横浜第一女子校では縫製工場で兵隊の下着を縫い、校庭は畑にされ、おコメの配給は半分が代替(馬のエサ用の脱脂大豆、黒い小麦粉、カボチャ、イモ、海藻など)で、洗濯用の石けんで頭を洗っていたと言いました。
「戦争に反対できなかったたくさんの仕掛け」があったとして、①天皇の家来になるための教育②ラジオの国営放送③軍機保護法、国防保安法、治安維持法などの弾圧法④隣組の監視体制をあげ、本当の情報、人権、民主主義のことが知らされなかったと指摘。安倍内閣によって、秘密保護法が制定され、アメリカと共に戦争する集団的自衛権の行使に向け準備が進められている今、「戦争する国づくり」反対の声を上げようと呼びかけました。