鳥取県革新懇は7日、北栄町で総会と記念講演会を開き約50人が参加しました。
鳥取大学地域学部の山根俊喜教授が安倍政権の教育「改革」について講演しました。
山根氏は、国家が教育に介入し、教育内容を統制しようとしているとのべました。
新自由主義と新国家主義を2本柱に、競争原理によってエリートを育成、教員集団をピラミッド型に再編、教員免許更新制を導入、道徳の教科化や国定教科書の導入をはかり、子どもたちに偏狭な「愛国心」を植え付けようとしていると指摘。全国学力調査で年収が多いほど好成績だったことを紹介し、親の収入格差による学力格差が広がっていると警告しました。
安倍政権のめざす教育は、教育委員会を首長任命の教育長の諮問機関にし、大学運営の権限を学長に集中するなど、国家のための人づくりであり、憲法の生存権・幸福追求権に基づく教育ではないと批判しました。
総会は、代表世話人の田原勇氏が情勢と活動を報告し、戦争する国づくり阻止、原発ゼロ・再稼働反対、消費税増税ストップ、社会保障改悪反対、TPP交渉撤退など一点共闘を通じて「政治を変える共同」を広げる方針を採択しました。