全国引きこもりKHJ親の会(池田佳世代表)は14日、鳥取市で講演会を開き、参加したひきこもり当事者と家族で家族会「鳥取らくだ会」を設立しました。
ジャーナリストの池上正樹さんが、ひきこもりの現状について、池田代表が親の対応について講演しました。
池田さんは、ひきこもりは過去のトラウマ(心の傷)が背景にあり、職場でパワハラやセクハラを受けたり、就職できない、正社員の仕事がない状態で起こり、「一度ひきこもると社会に戻れない。家族ごとなるケースもある」とのべました。
高齢化で40代、50代が増え、年金暮らしの親の元で生活しているなど、深刻な現状を訴えました。
当事者には「これ以上傷つけられたくない。他人に迷惑をかけたくない」という気持ちがある一方で、「外に出たい」「自立したい」「人と交流したい」「人や社会の役に立ちたい」と思っていて、周囲が活動しやすい環境を整えることが大切だと指摘しました。
当事者が一般の人を交えて語り合う会や当事者が先生になって好きなテーマで語る「ひきこもり大学」の経験を紹介しました。
池田さんは「家族が明るくないと当事者が辛くなる」として、家族が学習会に出て心に余裕をもったり、家族会で語り合って楽になることや、当事者の居場所づくりの大切さを語りました。