倉吉市で4日、9条バンド鳥取などが主催する第5回平和コンサートが開かれました。福島からの避難者が現状を訴えました。
とっとり震災支援連絡協議会の佐藤淳子事務局長が、避難者の現状と活動について報告。会津坂下町から避難して来た矢野千代実さんが、被災体験と心情について語りました。
佐藤事務局長は、津波や地震で家や仕事を失い、原発事故で強制的に、あるいは自主的に避難した被災者を受け入れ、お茶会を開いたり、福島の子どもを招いて保養キャンプを開いていることを紹介。被災3県以外の自主避難者について、ホットスポットの存在を強調しました。
矢野さんは、放射能への不安、子どもへの影響、地域の分裂、家族との別居、行政やマスコミに対する不信感、明日が見えない展望のなさを語りました。
バンド「ペンペン草」は、集団的自衛権で孫が戦争に取られることがないように平和を守りたいと訴え。福井地裁の原発再稼働差し止め判決の「国富とは…」を読み上げ、上関原発建設反対の歌を歌いました。
武部仁さんは、「誰もみんな戦争したくない/なぜ9条を変えようとするのか」と歌いました。