【11月2日付】ひきこもり家族会「らくだ会」が学習会 親でなく仲間として存在を認めて

 ひきこもり家族会・鳥取県「らくだ会」(田中隆雄会長)は10月12日、京都オレンジ会の稲垣緑代表を招いて「ひきこもりの子への接し方」などについて学習会を開きました。
 稲垣氏は、ひきこもりの若者の話を聞いて寄り添う活動をするピアサポーターの育成が重要だと指摘。親の関わり方として「親としてではなく、仲間として存在を認めて受け止めることが大事だ」と話しました。
 自らの体験として、「自分は生きる価値のない人間で死にたい」という若者が相談に来たときの話しをしました。
 「何で」と尋ねると若者は「盗聴され、見張られている。悪口を言われていて、この街にすみたくない」とのべ、医師からは発達障害と言われていると話したとして、月1回のペースで通って来て、発送作業を手伝ってもらうなどして近くの支援者につながったことを報告しました。
 石垣島にインドのレストランを開き、居場所づくりと就労支援をしている仲間の元に、京都から人との関わりが苦手な(発達障害など)5人が行っていて、居酒屋の皿洗いやモズク工場で働いたり、障害年金と若干の親の仕送りで暮らしていること、京都でひきこもりの作業所を拠点に1通18円の配達のバイトをして自信をつけている若者のことなど紹介しました。