【11月8日付】琴浦町で空き家活用フォーラム 朽ちる前に再利用を


 琴浦町で1日、日本民家再生協会の民家フォーラムが開かれました。ふるさと情報館の佐藤彰啓代表が講演し、空き家は朽ちる前に再生して貸すよう提案しました。
 佐藤氏は、東京都での意向調査で「10代、20代の若者の半数が田舎に住みたいと思っている」ことがわかったとして、バブル崩壊後、企業のリストラ、業績主義のストレス、3分の1が派遣労働によって担われる都会に、夢や希望を感じられなくなっていると指摘。
 夫婦(若者世帯、子育て世帯、定年世帯)が千人に2組定住すれば、人口は維持できるとのべ、「地方に移住したい若者は多いが、使える空き家が少ない」と強調しました。
 「空き家は適切に管理しなければ、朽ちてリフォームに巨額な費用を要するか、膨大な解体費が必要になる」と警告し、早い段階で再生して貸す(売る)ことを提案しました。
 佐藤氏のコーディネートで大山町の所子(伝建地区)、琴浦町の光(鏝絵)、河本家、塩谷定好写真記念館を維持・活用する各団体が報告。まちづくりのグループ代表、琴浦、大山町の役場担当者、農漁業に従事する移住者らが、移住希望者と空き家のマッチングなどについてディスカッションしました。