鳥取大学の学生有志は20日、鳥取市で「自民党改憲草案を考える憲法学習会」を開きました。
日本国憲法と自民党草案とのちがいを読み比べて議論しました。
前文で「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにする」や「全世界の国民が、…平和のうちに生存する権利を有する」が削られ、「天皇を戴く国家」「日本国民は、国と郷土を誇りを持って自ら守り」が加えられており、「日本が再び戦争したり、国民が戦争に動員されるのでは」などの疑問がでました。
「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」に、全ての国民は「個人として尊重され」が「人として尊重され」に変えられているのは、なぜかなどと討論しました。
「日本国憲法では、公共の福祉により、個人の基本的人権が相互に衝突する場合に、他人の権利を侵害しない範囲で権利が認められる」が、「公益及び公の秩序は、国益や多数意見によって個人の人権が規制される」などの意見や、「個人はかけがえのない存在だが、人は交換可能な存在になる」「自民党草案は、国民を領土を保全し、家族で助け合い、憲法を守る存在と規定し、はずれると非国民になる」などの意見が出ました。