【2月8日付】県・湯梨浜町が「東郷池」シンポ 温暖化防止はまったなし

 鳥取県と湯梨浜町は1日、湯梨浜町で「愛らぶ東郷池」冬編・合同シンポジウムを開きました。


 お天気キャスターで気象予報士の森田正光氏は、このまま地球の気温上昇が続けば、大半の植物、微生物の絶滅が起き、昆虫、鳥類、哺乳類などの動物も絶滅すると警告。約2億年前の恐竜の時代は、二酸化炭素の濃度が現在の10倍以上、気温は10度以上高かったが、恐竜の時代の終わりまでに堆積したプランクトンが石油になり、植物が石炭になり、人類がそれを使って恐竜の時代に戻しているとのべました。


 湯梨浜町の北溟中学校科学部の生徒が、東郷池の水質調査をリポート。夏場に水質汚濁がすすみ、窒素、リンを吸収する水草が水質改善に役立っていると報告しました。県衛生環境研究所の宮本康氏は、湖沼の富栄養化はプランクトン繁殖による赤潮発生や水草繁茂による貧酸素化(枯れてヘドロになり酸素消費)で魚類の大量死を起こしていると指摘。水草を刈って肥料にすることを推奨しました。


 方地地区資源景観保全活動組織は、地区の水田18㌶の80%をエコ米(農薬・化学肥料の使用半分以下)にして、浅水代かきを実施して、泥水や肥料の流出を軽減し、東郷池の水質改善や経費節減に役立っていることを報告しました。