鳥取県消費者大会が2月21日、米子市で開かれ約100人が参加しました。中国労働金庫、新婦人県本部、県母親連絡会、県生協連の4団体による実行委員会が主催。
NPO法人霧島食育研究会の千葉しのぶ代表が講演し、グリーンコープとっとりの小椋あけみ理事長のコーディネートで県西部総合事務所の山本久美さん、米子保健所管内食生活改善推進委員会理事の佐藤美紀子さん、新婦人県本部の坂田亀子さん、千葉さんでパネルディスカッションしました。
千葉さんは、霧島市で子どもを持つ親にアンケートを実施し、「食事の準備が面倒だと思ったことがある」が85%を占めたことを紹介。「自分が大事に育てられたと子どもが感じていれば、自分を価値ある人間と思う。子どもの前では面倒だと言わないでください」と指摘しました。
レトルト、インスタント、冷凍食品の繰り返しではなく、ご飯とみそ汁だけでもいいから、「命をかけて育てると覚悟を決めて生んだ子どもに、たくさんの温かい食の思い出を残してやってほしい」と訴えました。
コンビニ食ばかりの大学生の食生活(パン、カップラーメン、カロリーメイト、ジュース、ポテト、バナナ、ハンバーガー)を紹介。子どものうちに、ご飯炊き、味噌汁、野菜いため、焼き魚の四つを覚えれば、応用が利くと助言しました。
パネリストらは、食育や米の産直の取り組みを報告し、会場から出された「地域の女性高齢者が夫の死後、食事を作らなくなって体調を崩して困っている」「どうすれば若者が集まるのか」などの声に答えました。