鳥取県東部地区国際女性デーの集いが8日、鳥取市で開かれ、女性の権利、暮らしと平和を守るために立ち上がろうと交流しました。
精神科医の田治米佳世さんが講演し、新婦人、民商婦人部、生協病院労組、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟女性部、年金者組合のメンバーが活動報告し交流しました。
田治米さんは、医療現場で深刻な現状に直面しているとして、生活のために売春する少女や暴力団に入る少年、医者にかかれずに亡くなる人、障害者と認知症者の3人家族の1人が病院に運び込まれたが、「米を食べたことがない。小麦粉を汁に溶かして食べた後3日間食べていなかった」など、貧困が心身の病気や障害、暴力、犯罪、自死、戦争と密接な関係にあることを報告しました。
若い母親らが生活苦から「強い日本をめざす安倍さんを支持する」「子どもを自衛隊に入れて楽になりたい」などと語る現状に対し、価値観や文化の力で賛同を生むソフトパワーを育成して、平和の輪を広げたいと抱負を語りました。
また、精神障害者が、けがや病気の急患で運ばれたとき、精神科医の診察が済まないと治療に当たらない病院の現状にふれ、偏見や無理解から治療が遅れ、命にかかわる事態も進行していると指摘し、一般病院に精神科医が増えることの必要性を説きました。