【6月14日付】科学者会議が青谷原発問題学習ー学習を力に署名運動で計画阻止

 日本科学者会議鳥取支部は6日、鳥取市で青谷・気高原発の立地を阻止した運動について学習会を開きました。「青谷原発設置反対の会」の石井克一事務局長が講演し、10年にわたるたたかいで中国電力が原発建設計画を発表する前に断念させた経過を報告しました。


 県民が初めて、青谷町に原発立地の動きがあることを知ったのは1979年6月の地元紙の報道でした。住民らは「原子力発電の公害を考える会」を結成し、同月、京都大学原子炉実験所の小出祐章氏を講師に講演会を開きました。


 80年7月、県議会で自民党が原発誘致の代表質問をし、平林鴻三知事は「積極的に応じたい」と答えました。


 81年3月、中国新聞が原発110万㌔㍗3基の候補地に長尾鼻(青谷町)も浮上、揚水発電所、変電所、送電線建設中と書きました。


 82年3月、住民らは「青谷原発設置反対の会」を結成。気高郡連合婦人会が郡内有権者の過半数を超える署名を集め、青谷町長、町議会が反対を表明し、4月には、県内各界約300人の「共同アピール」を発表しました。5月には、県議会で自民党議員が再び原発誘致を迫りました。


 石井氏は、学習会、講演会、ビラの全戸配布を重ね、1口1万円で約200人が原発対象地を共有した運動を紹介しました。