日本共産党の遠藤秀和参院鳥取・島根選挙区候補、鳥取県西部地区委員会の福住英行委員長と美保平和委員会の明石孝男会長は10月23日、英空軍輸送機(A400M)の航空自衛隊美保基地への飛来(23日夕着、25日午前発)について高橋和久司令に申し入れました。市谷知子県議、岡村英治米子市議、安田共子境港市議も参加しました。
申し入れでは、戦争法が強行され、美保基地が海外派兵の輸送部隊の出撃基地とされることに反対し、英空軍機飛来の中止・撤回を求め、法的根拠、今年5月スペインでの同機種の墜落事故についてただしました。
明石会長は、C2輸送機が美保基地に配備されると地球上どこへでも米軍支援が可能になり、一大出撃基地になると指摘しました。
対応した森厚・基地対策専門官は、英空軍輸送機の飛来の法的根拠として「国際法上、相手国の了承を得れば乗り入れが可能だ。今回は、英国大使館を通じて日本へ乗り入れの依頼があり、関係省庁で了承し、外務省を通じて回答した」と説明。美保基地に飛来が決まったのは「同じ輸送機部隊との交流が目的で、機体A400Mと滑走路や施設状況(計器進入が可能であること)の適合性があり、英側の日程からもちょうど良い飛行場として判断された」と答えました。
これまで米国以外の外国空軍機では、2011年7月に三沢基地に豪空軍機が乗り入れたが、英空軍機は初めてだとのべました。
乗員は約20人、英側の目的は、国外展開訓練および美保基地における輸送機部隊間交流であり、輸送機部隊間交流の内容は機体についての情報共有などとしました。
同機種の死亡事故については、どの機種も事故後は改善しているものであり、問題ないなどと説明しました。
森専門官は、回答できなかった部隊間交流の内容、美保基地側の受け入れの目的、英国の依頼があって以降の詳細な経過について後日回答すると約束しました。