えねみら・とっとりは10月18日、鳥取市でドキュメント映画「逃げ遅れる人々」上映会&トークを開きました。
トークでは、自ら障害者でNPO法人ケアステーションゆうとぴあ理事長の鈴木絹江さんと夫の匡さんが講演しました。
鈴木さんは、行政は自助を強調するが、まず公助があって共助や自助が生きてくるとして、行政が災害に対する事前の計画と避難訓練に責任を持つよう訴え。「〝まず自助を〟では障害者はあきらめてしまう。トラブルを心配して避難所にいけない。情報が入らず、食料や生活物資が手に入らない」と指摘しました。
行政が災害時要援護者(障害者や高齢者)をしっかり把握して、介助者を明確にしてネットワークの確立をと強調。「手上げ方式でなく、逆手上げ方式で援護が必要でない人に手を上げてもらってそれ以外は要援護者とする」「個人情報にとらわれず全国自立生活センターなど民間の力を借りる」ことなどを提案しました。
教訓として、新潟のホテル・旅館が避難者に一律4000円で宿泊を提供してくれたので、障害者が利用できて助かり、費用もゆめ風基金で調達できた、障害者が自宅を避難所指定すれば、人も生活物資も用意してくれることがわかったと報告しました。