日南町で11月22日、日本共産党と林業・木材産業の明日を語るつどいが開かれました。党鳥取、島根両県委員会が主催し、鳥取、島根、岡山、広島の各県から38人が参加しました。
日本共産党の大平喜信衆院議員、遠藤ひでかず鳥取・島根政策委員長、久代安敏町議があいさつ。農林・漁民局の有坂哲夫次長が講演し、林業者らと交流しました。
有坂氏は、農山村では農業をやりながら林業(薪炭、林産品を含む)を営んでおり、林業・農業をかかえていける地域づくりが大事だと指摘。若い人が就業し、福祉、教育サービスを得て生活しながら農業、林業(枝打ち、下刈り、間伐など)にかかわることが大事だとのべました。
さらに、林業・木材産業が経営として成り立つ必要があるとのべ、「国内で使っている木材の量より蓄積量が上回っており、外材の方が国産材より高くなっている。国産材を使う時代が到来したといえる。流通形態が大手建設会社中心で、輸入木材を港近くの製材所に集積するのが問題だ。搬出補助などで山主の立木価格を底上げし、地域で製材、使用し循環させることが大事だ」と強調しました。
山林が荒れ、境界確定の作業は急がれ、供託制度を創って管理できなくなった山林を管理することも必要だとのべました。
林業関係者から日南町で若い林業後継者が増えていることが報告され、林業をするために新潟県から移住した男性(28)が発言しました。
参加者から森林組合のあり方、木材輸出、山の管理などについて質問が出て有坂氏が丁寧に答えました。
つどいに先立ち、大平衆院議員、有坂次長は久代町議の案内で町有林の伐採・植林の現場を視察しました。