【2月14日付】共産党が県に申し入れ ― 米軍機美保基地飛来中止を

 航空自衛隊美保基地に米軍機が飛来する問題で日本共産党の市谷知子、錦織陽子両鳥取県議は4日、県に対して「タッチアンドゴー」訓練の中止と、事前に住民合意ができるようなルールづくりを求めました。


 10日(当初5日)に米軍厚木基地所属の空母艦載機のE2C(大型レーダー搭載の早期警戒機)が離発着訓練をする予定です。


 市谷県議は、日米新ガイドラインや戦争法で自衛隊の任務は「専守防衛」から米国の戦争参加に変質し、海外での戦闘行為が任務になるとして、米軍との一体化で鳥取県が戦場になることは認められないと抗議しました。


 さらに北朝鮮によるミサイル発射予告にあわせての訓練は、軍事的緊張を高めるものであり、避けるべきだと指摘。また、飛来根拠、訓練内容、飛行ルートが不明なまま、英空軍輸送機、政府専用機が飛来する事態が起きているとして、事前に住民合意ができるようなルールづくりを求めました。今後、美保基地・米子空港への香港定期便の就航、ドクターヘリの格納庫設置など民間利用が増え、外国軍機との事故の危険が高まると強調しました。


 岡﨑隆司地域振興部長は「中四国防衛局に安全な運行に配慮するよう申し入れている」と答えました。