いんしゅう鹿野まちづくり協議会は2月20、21の両日、鳥取市鹿野町でまちづくり合宿を開きました。
20日は、天然酵母パンのタルマーリー店主の渡辺格氏(智頭町)、有機農家できぼうのたねカンパニー代表の菅野瑞穂氏(福島県二本松市)、空き家を改修して移住者に住まいを提供・起業支援する巻組社長の渡辺亨子氏が活動発表しました。
渡辺格氏は、東日本大震災後、岡山県真庭市を経て智頭町に移転し、昨年6月にカフェをオープンしました。
自身の体験をマルクス経済学を基礎に描いた「腐る経済」を著書に持つ渡辺氏は、利潤より原材料費と人件費に分配する仕事をしようと決意。無農薬の農産物を適正に高く仕入れ、天然酵母パンを適正に高く売り、消費者が生産者を支える経済こそ、循環し持続すると主張しました。
渡辺氏は、電気、ガス、水道、金融業の所得は高く、食に関する農林水産業や飲食業の所得が低いとのべ、日本の資本主義は派遣法改悪などで人件費を低下させ、生活費(労働力の再生産費)を低下させ、食費を低下させ、安い食品を市場に大量に供給していると指摘。「ディズニーランドより行きたくなる魅力ある田舎をつくろう」と呼びかけました。