【4月3日付】鳥取地域エネルギー協議会準備会-エネルギー自給で地域循環経済を

鳥取地域エネルギー協議会準備会は3月24日、鳥取市で学習会と鳥取の未来とエネルギーについてワークショップを開きました。


 立命館大学のラウパッハ・スミヤ・ヨーク教授(経済学)が講演。米子市産業開拓室の鵜篭博紀室長が米子市と民間企業が出資して設立したローカルエナジー株式会社の事例紹介をしました。


 ヨーク氏は、ドイツでは3割が再生可能エネルギーで市民が半分近くの発電容量の施設を所有しており、国の再生エネルギーへの投資は「将来の経済の基盤づくり」だと指摘。地域循環型経済をめざす自治体の活動を紹介しました。


 鵜篭氏は、米子市の民生部門の電力市場(電力料金)約226億円の大部分が地域外へ流出しているとして、地域エネルギー会社(可燃物焼却施設4000㌔㍗や太陽光発電など再生可能エネルギーを主に発電量1万3000㌔㍗、売り上げ約17億円)を設立して地域内で資金循環させ、経済波及効果約33億円、直接雇用5人、間接雇用53人をめざしたいと報告しました。


 皆生温泉源泉を加熱して発電して約600世帯に電力供給し、排熱を利用してホテル・旅館、病院・福祉施設・温水プールなど31施設に熱供給する事業もめざすと述べました。