境港市の日本共産党も参加する「暮らしよい境港市政をつくる会」は4月20日、7月10日告示、17日投票でたたかわれる境港市長選に田中文也氏(59)を無所属で擁立すると発表しました。
田中氏は「日本が再び戦争に向かう危険がある。市政が戦争の方に向かうのか、平和の方に向かって市民の命を守るのかが問われている。境港市には自衛隊の基地があり、1人の自衛隊員も戦場に送りたくない」と立候補の動機を語りました。
田中氏は、旧厚生省の放射線防護に関する研究に携わった経験を生かし、島根原発を廃炉の研究拠点にすることや、山陰古代史の研究家として観光振興を提案。「新しい境港市を市民とともにつくりたい」と意気込みを語りました。
「つくる会」が田中氏と結んだ政策協定は①戦争法廃止、立憲主義回復、憲法擁護②古代史を生かした観光、市民負担軽減、健康・福祉都市へ③島根原発再稼働中止、廃炉事業へ転換。廃炉と自然エネルギーの研究拠点へ④ハコ物建設をやめ、市民参加の市政を―などです。
また、「つくる会」は同時に行われる市議補欠選(欠員1)に元保育園長の永見文子氏(64)を無所属で擁立することを決めています。
市長選には現職の中村勝治氏(70)が立候補を表明しています。
【田中氏の略歴】兵庫県生まれ。京都放射線技術専門学校(現・京都医療科学大学)卒。あやべ協立診療所、松江生協病院に勤務し、現在、米子医療生協専務。厚生省・医療放射線防護に関する研究班班員を歴任、全国邪馬台国連絡協議会副会長。