【6月19日付】爽風 春名なおあき

 舛添要一東京都知事の政治資金の公私混同、私的流用への批判が爆発しています。街頭演説で「パンツくらい自分で買え、としゃべりなさい」とアドバイスも受けました。自分で辞めないのなら不信任を突きつけるしかありません。天まで持ち上げて都知事に仕立てた自民・公明、その責任も免れません。


 都知事は自分の財布を持ち出さず、世の大金持ちは資産を移転し税金逃れ。政治資金も、移転する資産もない私たち庶民はしまかに(「つつましい」といった意味の土佐弁)税金を払う、これほどの不公正はありません。


 「アベノミクスのエンジンを吹かせる」と安倍首相。ちょっと待ってほしい。欠陥アベ車のエンジンをこれ以上吹かせたら、車はもとより、家計も経済も火の車になってしまいます。いま必要なことはくらし応援のエンジンに取り換えること。消費税増税は先送りではなくきっぱり中止、公約破りのTPPストップ、原発依存から再生エネルギーへ、軍事費削って子育て、教育へ。「経済にもデモクラシーを」と呼びかける街頭での反応は、憲法問題以上に熱いものがあります。


 岸寧夫高知地区委員長が急逝されました。享年59才、若すぎる生涯でした。大学の尊敬する先輩であり、真理と革命に労苦を惜しまない実践家でした。お見舞いに伺った時「なんとか投票日まで生きて結果を見たい」とおっしゃっていました。さぞ無念だったことでしょう。岸さん、あなたの遺志を受け継いで必ず勝利し墓前に報告いたします。どうか天上から見守っていてください。


 参議院比例候補になって1年3カ月、広い広い中国四国9県を駆け巡ってきました。どこでも生活の悲鳴、平和の願い、政治を変えたい思いがあふれていました。私には、どうしても国会に届けねばならない切実な声があります。実現しなければならない声があります。国会にこの願いを届ける架け橋になりたい。一番のこの決意を胸に、投票日まで走り抜きます。


 選挙前の爽風はいったんお休みします。バッジをつけて、また再開できることを心から誓って。