「因幡の手づくりまつり」が12日、鳥取市智頭街道商店街で開かれました。技術教育が専門の土井康作・鳥取大学教授が実行委員長を務めました。
ペーパーグライダー、砂絵、万華鏡、CDコマ、お面、竹笛、コースター、木工、紙・竹とんぼなどの手づくりのコーナーや、紙芝居、屋台、抹茶、音楽会など45のブースが出展し、多くの親子連れでにぎわいました。
鳥取大学、鳥取環境大学、鳥取短期大学の学生ら約200人以上、遷喬小学校の児童、商店主、大学・高校教員らを合わせて約240人がスタッフとして参加しました。
鳥取大学学生実行委員長の長谷川美晶さん(22)は「半年かけて9回の実行委員会を開き企画を練ってきました。授業の一環でも5つのブースを出しています」とのべました。
土井教授は「学校教育では英数国や知識が重視され、物づくりが軽視されている。構想・設計・企画力、空間感覚、道具を使こなす感覚など、抽象的発想から具体的な物を生み出す作業、物を造る過程では対象に思考をもって働きかけ顧みる。人間は労働によって成長してきた。技術を使いこなす人間の側の成長が必要だ。扱ってはいけないものもある」と話していました。