日本科学者会議鳥取支部は11日、鳥取市で安保関連法と18歳選挙権を考えるシンポジウムを開きました。若者憲法集会に参加した学生や安保関連法に反対するママの会@とっとりの女性らがパネリストとして発言し、意見交換しました。
男子学生(21)は、集会で自民党の改憲草案を学んだとして、「平和主義や個人の尊厳、生存権の保障を破壊し、国家にとって都合のいい人間は優遇し、都合の悪い人間は冷遇するものだ。経済格差が命の格差になり、経済的徴兵制も懸念される。戦前のようで憤りを感じる」と発言しました。
ママの会の女性は、戦争法廃止の2千万署名の取り組みや参院野党統一候補の福島浩彦氏を招いた座談会などを報告。マスコミの報道のあり方について「昨年、鳥取市で600人を集めた安保法制反対の集会や今月4日の安保法制廃止の県民連合結成を取り上げた一般紙はなかった」と批判しました。
終戦を小学生のときに迎えた男性が「戦前は警察に捕まると言われ、自由にものが言えなかった。憲法に基本的人権が書き込まれて自由な社会になった」と発言。女子学生(20)は「体験を聞いて憲法の意味がわかりました」と話しました。