17日投票の境港市長選で、暮らしよい境港市政をつくる会市長候補の田中文也氏=日本共産党推薦=は及びませんでした。同時に行われた市議補選で、同会の永見文子氏は及びませんでした。
田中氏は「市民に訴えてきた政策は今後も問われる課題だ。(出馬は)新しい時代を切り開く一歩になったと思う。今後も頑張りたい」とのべました。永見氏は「一市民として公約実現に頑張りたい」と語りました。
田中氏は、国保税引き下げや三つのゼロ(学校給食、保育料、高校3年までの子どもの医療費の無料化)など市民負担の軽減、大型公共事業の見直し、島根原発再稼働反対、安保法制廃止などを訴えてきました。
特に大型公共事業、原発、安保法制による自衛隊の海外派兵は今後、大きな問題となってきます。
大型公共事業は、地元紙も「票数圧勝も市民と距離」と見出しを打つなど、将来の財政負担を不安視する市民とのずれがあります。
「環日本海オアシス都市」として、境港市を観光、物流(環日本海定期貨客船の実現)の拠点にすることをめざす、高度衛星管理型市場・漁港、竹内南地区貨客 船ターミナル整備(国・県事業)に伴う地域振興・観光振興策「水木しげるロードのリニューアル」。市民会館周辺のホール・図書館・市民会館複合施設整備と
竜ヶ山公園周辺に体育館を整備する「美保飛行場周辺まちづくり事業」(事業費約億円)など目白押しです。
一方で、市は国保税を12.7%引き上げるなど市民生活を圧迫し、人口が減少すれば市民1人当たりの負担は増えます。
島根原発の再稼働が控え、南スーダンでの駆け付け警護も解禁される恐れがあり、たたかいはこれからです。
境港市長選の結果
田中文也 60 無新 3306
当中村勝治 71 無現 11582
境港市議補選(欠員1)の結果
永見文子 64 無新 3727
当森岡俊夫 56 無元 6253
竹安 徹 67 無元 4443